ちくま文庫<br> 安曇野〈第4部〉

ちくま文庫
安曇野〈第4部〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 645p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480021342
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

昭和に入り、慢性不況の一方で戦時体制に移行する時代相を描くなかで、相馬夫妻と親交を結んできた木下尚江夫妻、井口喜源治が逝く。インド独立運動に奔走し、日本の敗戦を予期しつつ世を去る中村屋の婿ビハリ・ボースとその後継者チャンドラ・ボースの死。そして開店以来48年にわたる歴史の幕を閉じる中村屋の解散式。昭和初期から敗戦に至る激動の日本を描いた、本格大河小説5部作の第4部。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

2
安曇野の地に集った若き日の友人達、尚江や喜源治もその生涯を終え、世界は第二次世界大戦へと突入していく。何故こうなってしまったのだろう。息子達、孫達、また自らの全てを捧げた中村屋を閉めざるを得なくなった良の嘆きは、同時代を生きた人々の胸を同じく過った嘆きだったに違いない。めいめいが精一杯誠意をつくして生きるだけでは駄目なんだ、考えが足らなかったと漏らした愛蔵の無念は如何ばかりか。しかし、マッカーサーが降り立ち、戦後という時代を迎えた日本でともかく愛蔵も良も生きている。2024/11/22

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