ちくま文庫<br> ブランビラ王女

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ちくま文庫
ブランビラ王女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480021281
  • NDC分類 943

内容説明

場所はローマ、時はまさに謝肉祭。仮面の道化たちが跳梁する街中で、恋人同志の二枚目役者とお針子が、大道香具師の魔術によって、それぞれアッシリアの王子やエチオピアの王女に恋をした…。奇想天外なストーリー展開とリズミカルな文体で、現実と幻想のあわいを往き来する、ホフマン後期の代表的ファンタジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SIGERU

15
昼はベルリンの大審院判事、夜は酒場に入り浸るボヘミアン。存在自体が妖美なホフマンが小説に手をそめたのは、早すぎる晩年期の、ほんの十年足らずのあいだだった。『ブランビラ王女』は、そんな最晩年の作品。狷介なホフマンその人らしい辛口のメルヘンだ。舞台はローマの謝肉祭。可愛らしいお針娘のジアチンタと、ハンサムだが三文役者のジーリオ。二人は互いに自分を、遠いアビシニア国の貴顕、ブランビラ王女とコルネリア王子だと夢想。さらに、メルヘンの国を統治するミュースティリス女王とソロモン王でもある。凝りに凝った趣向にまず瞠目。2021/03/14

刳森伸一

3
ジャック・カロの版画にインスパイアされて執筆された長篇小説。夢と現実、妄想と事実が混然一体となって語られるドタバタ喜劇で、理路騒然とした物語を楽しむというよりも、その場その場のノリを楽しむ小説だと思う。2020/11/02

tekesuta

2
いやほんとホフマンの小説って頭おかしいよね。ジーリオ君が秀逸すぎる。2014/03/05

NewHeadland

0
ホフマンの作品の中でも、特別わけわからん。ごく一部ドイツ語で読んだけど、わざと読者を混乱させようとしているのではないかと思った2014/11/06

Chunko

0
実は途中ですごく読むのがしんどくなって、無理やりページをめくって最後までたどり着いただけな気がしている。1994/05/24

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