ちくま文庫<br> カンタベリ物語〈下〉

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ちくま文庫
カンタベリ物語〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 435p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480021274
  • NDC分類 933

内容説明

14世紀イギリスの詩人、チョーサーの代表作。けちんぼな亭主にたいする女の悪口。死をもって処女を守る話等々、当時の貴族から農民にいたる各階層の人々の、思想、風俗、人情を巡礼たちの口を通して、活き活きととらえた中世物語文学の傑作。

目次

郷士の話
医者の話
赦罪状売りの話
船長の話
尼寺の長の話
チョーサーの話
修道院僧の話
尼院侍僧の話
第2の尼の話
僧の従者の話
大学賄人の話
牧師の話

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fseigojp

26
千夜一夜の影響でイタリアではデカメロン、イギリスではカンタベリー物語が書かれた いずれも現世肯定の意味合いが強く今昔や宇治拾遺を思い出した2017/11/15

壱萬参仟縁

8
「無学の人も、学問のある人も、いつ死におびやかされるか知れないから、(略)罪があなた方を地獄におとさぬうちに、自分のほうから罪を早くすててしまうことです」(50ページ)。悔い改めねばならない偽善者はいるものだ。卑近な事例をみれば、そういう人はいることはいる。「痛悔というものは、罪に対して人々が心の中に抱く真実の歎きであって、告解し贖罪して、以後けっして罪を犯すまいと心から願うこと」(300ページ)。2013/02/13

viola

6
ちょっと面白いなぁ、と思えるものもあることはあるけど、冗長だなぁ、説教くさいなぁ、という話の方が多いのです~・・。趣味と言うよりは義務感で読んだ本だから(自分の専門に関係があるから)いいけど、それでなかったら途中で読むのをやめてしまったかもしれません。訳は相変わらず読みやすいです。でも、もーちょっと解説をつけてくれたら良かったのに。2011/05/23

あかつや

5
ははは、下巻つまんねえ。とくに作中人物の一人として登場したチョーサーが披露する「メリベ物語」からが退屈すぎて、ここからの失速感がハンパねえ。自分自身を登場させるなら面白い話をさせればいいのに。それとも当時はあの格言正論おばさんの話がみんな大好きな鉄板ネタだったのだろうか。たしかにあのテンポで次々と格言を言い放つ人物はギャグ的キャラクターのような気もしないではないが。なんにせよここからキリスト教的教訓話の連続で最後までいってしまい、下巻全体の印象が説教くせえになってしまうのが、上巻が面白かっただけに惜しい。2018/11/27

かんやん

3
やっぱり話がデカメロンと被っている(笑)それにしても、説話集だから仕方ないのかもしれないけれど、マンネリ感は否めないし、上巻から見ると、かなり失速しているような。上巻の感想と逆のことを言うようだけど、デカメロンにあった教会や聖職者への諷刺、人間性そのものを笑いの俎上にのせるような勢いがなくて、やはりルネサンスの中心であったイタリアから遠く離れた英国の、まだ中世にどっぷり浸かった、どこか暗い生真面目さに当惑する。そんな印象はラストの長い、ウンザリするほど長い、七つの大罪と告解に関する説教のせいなんですが。2016/02/12

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