内容説明
個人ゆたかで、かつ誰にもわかりやすい文章は、どうしたら書けるようになるだろうか。国際派ジャーナリストが楽しく軽快に書きおろした、マイペース修業法。
目次
第1章 書く前に―助走(まずは「春の錦」;分水嶺は35歳?;ことばを考える;外国語はおやりですか;まず読むことから)
第2章 実際に書く(手順くるわせる連想;メモと配線図;構造に気を使え;簡潔さと肉づけと)
第3章 書くことを支えるもの(反問のくせ;食後のチャップリン;のびやかな心)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sabosashi
6
いかに書くか、よりもむしろ何を書くかのほうにシフトされた文章作法書。さらに何を書くかは必然的に、ニホン文化論、比較文化論へと導かれるので文章トレーニングを超えた内容を誇っているのではないか。この作品が出た当時ではまだであったし、どうせ国内にはいない身の上ゆえにどうでもかまわなかったが、このひと、天声人語も綴っていたのであった。いわゆる国際派なるひとが綴る天声人語はどんな内容が盛られていたのか。ところでよく読んでいるうちにどうやら以前に読んだことがあるような。この種の本は多いので曖昧なところもあるのだけど。2017/05/25
もふり
2
わかりやすい文章の筆者が文章の書き方について指南するので、非常に説得力がある。文体ではなく、構成の仕方や発想方法に文章の善し悪しが左右されるということを、改めて知らされた。2010/12/13
いかちょー
0
読み物として面白い。文章を四コママンガに例えるなど、わかり易い説明だが、トレーニング方法についてはあまり具体的には書いてない。2008/07/17