ちくま文庫<br> 中世文学集〈2〉ローランの歌;狐物語

ちくま文庫
中世文学集〈2〉ローランの歌;狐物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 542p
  • 商品コード 9784480020765
  • NDC分類 951

内容説明

ヨーロッパ中世最大の悲劇的叙事詩として知られる「ローランの歌」は、フランス最古の叙事詩であり、その比類のない美しさによって長い間語りつがれてきた歌である。最も信頼できる原典からの翻訳で贈る決定版。ルナールという狐が活躍する「狐物語」は12世紀後半頃、北フランスで作られた寓話詩である。主人公ルナール狐のほか、狼、獅子、雄鶏、鴉、猫、熊など、数々の動物たちが活躍し、人間世界を風刺する愉快な話。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蛇の婿

10
巻末の解説によればこの作品は本来ヴィオラの調べに乗せて語られるもので、となれば当然そこには本来訳文には反映されない韻文の響きであるとかラテン語のリズムであるとか調べに乗せるときの独特な抑揚であるとかが加味されるわけで、その部分を味わえないことで大幅にこの作品の魅力は減ってしまっている、わけではありますが、たとえそれを脳内で補てんしたとしても私には『ローランの歌』はかなり低評価な作品、としか思えなかったのが悲しいところです。逆に『狐物語』のほうはかなり面白く読ませていただきました。2020/04/09

植岡藍

4
キリスト教的な教訓、王=神というような世界観を念頭に読むとすっきりと読める。ローランが完全無欠な英雄であっては都合が悪く、あくまで王が、信仰を力にして敵を打ち払ったという物語。岩波文庫と比べると文章のリズムや美しさでちくま文庫をとりたいと思う。時々笑える表現が出てくるのも味わいがある。2020/07/07

Sasami

3
大軍同士のぶつかり合いで名だたる将軍が次々に出てくる展開にわくわくする。主要人物の剣につけられた名前も格好良い。でも訳が少し古いのか、ところどころ日本の時代小説を読んでいる気分になる箇所も有り。割りと緊迫した場面での「南無聖マリア!」には少し笑ってしまった。2013/04/18

Lily ※amazon不買運動中

2
挫折。 注釈が教養に効く一冊だが、今の自分には読みきれなかった。八世紀のプロパガンダでしょ、と外から眺めて終わった。あらすじ理解して終了。2021/03/20

五番町睦十/ごばんちょう むつじう

2
「哀れなハインリヒ」と合わせて、聞いた名前の本を読むキャンペーンひとまず終了。若い時に読んだらどういう感想であったろうかな。「叙事詩」に初めて触れたのでそれなりに興味深いものではあった。2014/01/24

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