内容説明
アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。
目次
グライダー
不幸な逆説
朝飯前
醗酵
寝させる
カクテル
エディターシップ
触媒
アナロジー
セレンディピティ
情報の“メタ”化
スクラップ
カード・ノート
つんどく法
手帖とノート
メタ・ノート
整理
忘却のさまざま
時の試錬
すてる
とにかく書いてみる
テーマと題名
ホメテヤラネバ
しゃべる
談笑の間
垣根を越えて
三上・三中
知恵
ことわざの世界
第一次的表現
既知・未知
拡散と収斂
コンピューター
1 ~ 8件/全8件
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TERU’S本棚
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新聞書評(2016年)の本棚
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
701
「思考の整理」として『一晩寝かす』という何でもない技とその効果には驚嘆させられます。凄い事ってのはやっぱりシンプルなんですね。2022/08/07
Miyoshi Hirotaka
557
グライダーと飛行機は似ているが、悲しいかな、グライダーは自力で飛ぶことができない。しかし、学校では引っぱられるままにどこへでもついてゆく従順さが要求される。勝手に飛び上がっては規律違反。記憶と再生を中心とした知的訓練を行ってきた学校教育は、コンピュータがなかったからこそ有用であったが、同じ土俵で競うなら淘汰の法則が作用する。人間が真に人間らしくあるためには機械が手を出しにくいことができるようでなければならず、創造性こそ、そのもっとも大きなものだ。コンピュータが一人複数台となった現在を30年前に予見した本。2014/10/07
Nobu A
530
外山滋比古著書初読。1986年初版、2017年第113刷。帯にある263万部に心を躍らせ頁を捲る。まずは措辞に目が行く。タイトルから学術的な堅苦しい文体かと思いきや、昭和の良き時代の「生活の知恵」を彷彿させるような文体のエッセイ集。良い意味で期待を裏切られた。理路整然とした犀利な論考ではなく、比喩を多用し平易な言葉で綴っている。他方、冗長で分かり難い箇所も散見するが、思考とはそもそも人間の頭に浮かぶ様々な思いつき。逆に人間らしいと言えば人間らしい。ただ、著者の他著を読みたいかと言えば、うーん微妙だな。2022/08/07
うっちー
519
本質は変わっていないが、外山先生の想像以上にAI化が進んでいるにではないか2017/03/01
遥かなる想い
460
ひどく読みやすく、機智に飛んでいる。 グライダー人間と飛行機人間の例えは 言い得て妙である。1983年に書かれたこの本、 今再び読まれているらしいが、新鮮で面白い。 国語の入試問題を解いている気分になれるのが 素直に楽しい。2016/12/04