内容説明
よどんだ水に浮ぶ舟べりから少年は何を見たのか?幼い眼でとらえた人の世のはかなさを描く、処女作「泥の河」。北陸・富山に舞う幾万の螢を背景に、出会い、別れ、そして愛を濃密な情感と哀切な叙情にこめてとらえた「螢川」。ネオン彩る都会の一隅にくりひろげる父と子の愛憎劇を軸に、男たち女たちの人情の機微をからめた「道頓堀川」。川を背景に独自の抒情を創出した宮本文学の原点三部作。
著者等紹介
宮本輝[ミヤモトテル]
1947年、神戸市に生れる。追手門学院文学部卒業。1977年「泥の河」で第13回太宰治賞受賞。1978年第78回芥川賞を「螢川」で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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