出版社内容情報
古くから日本人に親しまれてきた「論語」。著者は、自身との深いかかわりに触れながら、人生の指針としての「論語」を甦らせる。
【解説: 河合隼雄 】
かつて『論語』ぎらいだったフランス文学者が人生の年輪のなかで読み返しながら発見したその新しい魅力と「よき人孔子」の素顔。人間性は善であるとする孔子が説いた人生の知恵は、著者の人間への深い洞察と重ねられることによって生き生きとよみがえる。
目次
学而第一
為政第二
八佾(いつ)第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷党第十
私と『論語』
内容説明
かつて『論語』ぎらいだったフランス文学者が人生の年輪のなかで読み返しながら発見したその新しい魅力と「よき人孔子」の素顔。人間性は善であるとする孔子が説いた人生の知恵は、著者の人間への深い洞察と重ねられることによって生き生きとよみがえる。
目次
学而第一
為政第二
八〓(いつ)第三
里仁第四
公冶長第五
雍也第六
述而第七
泰伯第八
子罕第九
郷党第十
私と『論語』
著者等紹介
桑原武夫[クワバラタケオ]
1904年(明治37年)、福井県に生まれる。京都大学仏文科卒業。京都大学人文科学研究所所長をへて名誉教授。芸術院会員。フランス文学の他、広い分野で評論を発表。1988年(昭和63年)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
17
久々にパラパラと論語をめくる。孔子の教え全てが素晴らしい物であるとか真理であるとかは全く思わないけれど「子曰、學而不思、則罔。思而不學、則殆」 これは昔から凄く好きだな。人間がその歴史の中、膨大な数の人間同士のやり取りの中で生みだし育んできた美しいもの。美しいとされる生き方。それが今の世の中にそっくりそのまま合致するとは思わないけれど、過去の偉人が生み出した美しい在り方を眺めて自分が美しいと思う何かを発見することってわりと大切だと思う。自分の道を清めることは忘れずにいたい。2016/12/14
荒川ながれ
3
これで論語に目覚めた。桑原注釈をかみしめる。解説は河合隼雄。現代語訳 論語 (岩波現代文庫)宮崎定市も読みたい。1999/08/13
勝浩1958
1
子曰、父母之年、不可不知也。一則以喜、一則以懼。私もこのような心境を抱く年齢になってきた。果たして、我が子は将来同じように私を想ってくれるであろうか。2010/11/07
margarita
0
「紀元前四世紀に記された漢字が現代の日本人にもおおよそ見当がつくという驚くべき事実が示すところの、いわば永遠性ともいうべき面がある」と著者あとがき「私と『論語』」にあるけれども、正に同感。初版が出た70年代は、中国では文化大革命により孔子が否定された時代であった訳だが、今の中国ではどのような位置づけなのだろうか…?2017/02/18
ゆうはるあさ
0
孔子