出版社内容情報
紫式部は一人ではなく、小野小町は絶世の美女かどうかも不明。では実際はどうだったのか。平安文学の有名作品の常識を覆す最新研究を紹介する、楽しい学びの本。
【目次】
内容説明
平安文学についての常識は、調べてみると謎だらけ。小野小町が絶世の美女かどうかも、在原業平が東国の放浪の旅をしたのかどうかも謎。紀貫之による『土左日記』は日記でも紀行でもない謎の文章だし、『枕草子』のようなスタイルの随筆は後にも先にも存在しない。『源氏物語』の作者も謎に包まれているし、その作者とされる紫式部の『紫式部日記』の清少納言に向けた悪口も謎に満ちている。こうした謎を解き、平安文学を深く知ることができる、楽しい古典再入門。
目次
序章 原像を探る
第一章 小野小町とは誰だったか
第二章 在原業平の「東下り」―伊勢物語
第三章 和歌という謎との格闘―土左日記
第四章 「随筆」性の温床―『枕草子』
第五章 紫式部は清少納言の悪口を書いた?―『紫式部日記』
第六章 源氏物語プロジェクト
第七章 「光源氏」という呼称
著者等紹介
土方洋一[ヒジカタヨウイチ]
1954年生まれ。青山学院大学名誉教授。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は平安文学および物語論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hasegawa noboru
12
常識=定説を覆す謎解きは、読んでいて心地よい。素人にはなるほどなと納得させられる箇所が多かった。<『源氏物語』の冒頭数帖が><まとまりを欠いたばらけた(4文字傍点)形になっているのはなぜなのだろうか>。中宮彰子の女房集団によって共同制作されたからだという仮説を大胆かつあっさりと提示して見せる。たしかに<「作品は作者の個人的所有物だ」というのは、近代以降に定着した観念である>。それに我々現代人読者は縛られ過ぎているのかもしれない。<今でも多くの研究者は紫式部と呼ばれる女房が単独で執筆したという前提で考えてい2026/06/02
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