出版社内容情報
日本列島の歴史の中に育まれてきた生態文化を探り、そこにグローバル化への抵抗のヒントを見出す。限界集落や地方の問題に取り組む社会学者による未来への提言。
【目次】
内容説明
少子化と人口減少で危機に陥っている日本。この閉塞状況から抜け出すには、日本列島で暮らしてきた人々に固有の生態文化を見つめなおし、現代日本の社会病理の正体を的確に見極める必要がある。言語学や民俗学、歴史学、考古学、人類学、さらにはサブカルチャーなどを材料に、日本社会の基層にあるものを西洋との対比のなかから明らかにし、原始古代から現代・未来までをつらぬく、文化の一貫性を読み解く。国家や主権権力の本来の姿を描き出す、新たな知の考古学の試み。
目次
序章 生態社会学のねらい
第1章 むらの生態―日本の生態1
第2章 都市の生態―日本の生態2
第3章 くにのちから―日本の生態3
第4章 環境と文化―生態社会学の論理
第5章 未来と制御―未来映画の分析から
第6章 近代の暴力―世界史の生態
終章 日本社会のゆくえ
著者等紹介
山下祐介[ヤマシタユウスケ]
1969年生まれ。東京都立大学人文科学研究科教授(社会学)。九州大学助手、弘前大学准教授を経て現職。過疎高齢化、災害、環境問題などに取り組む。『津軽学』『白神学』にも参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
50
本書は、業界団体?発行の『技術と普及』誌に連載されたもの。376ページの大冊は読みごたえ十分。個人的には、終章「日本社会のゆくえ」にある、「日本および世界の各地で生きる人々が、そこで培ってきた生態文化をグローバリズムによる破壊の危機から守っていくことこそが、私たち一人一人にとっても、生きること、国家が存続すること、さらにはその環境が持続的であることの条件」とする結論に大いに賛意を表したい。日本は戦後まで固有の生態社会を存続させ、持続可能な社会を形成してきた。縄文以来のその在り方を更に学んでいきたい。 2026/05/21
南チョ
1
日本社会の成り立ちを繙くことで、現代社会の病理とその対応策までを検討している。議論が全体的に粗い気もするが、思考のたたき台としては優れた著作であると思う。関連図書も読みたい。一つ苦言を呈したいのは、文章の拙さである。筑摩選書は割と質のよいレーベルだと認識していただけに、校正が行き届いていないのは残念であった。2026/05/05
マウンテンゴリラ
0
社会学という分野には素人ながら興味があり、その魅力というのは、歴史、哲学、宗教、政治、経済といった、あらゆる分野に関わる、総合学問という印象を受ける点にあると、勝手ながら思ってきた。しかしながら、学問的な器や枠組みが大きいほど、抽象的一般論に陥りやすく、個別具体的な問題意識と相容れなくなる、という面もあるかもしれない。そういう意味では、社会学を人類一般、人間社会一般という観点でとらえる限り、現代日本が抱える、固有の問題の解決は見えてこない、というのも確かなことのようにも思える。自然界における生態学→(2)2026/03/30
-
- 電子書籍
- 月刊アクション 2024年4月号[雑誌…
-
- 電子書籍
- 【分冊版】誰かこの状況を説明してくださ…
-
- 電子書籍
- ホリデイラブ ~夫婦間恋愛~【分冊版】…
-
- 電子書籍
- 雷神 風の市兵衛[2] 祥伝社文庫




