筑摩選書<br> 関東大震災と民衆犯罪―立件された一一四件の記録から

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筑摩選書
関東大震災と民衆犯罪―立件された一一四件の記録から

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480017802
  • NDC分類 210.69
  • Cコード C0395

出版社内容情報

関東大地震直後、自警団による朝鮮人に対する襲撃事件が続発する。のちに立件された事件記録・資料をもとに、自警団の知られざる実態が百年を経て明らかになる。

内容説明

1923年の関東大地震。その直後から自警団による、朝鮮人、中国人らに対する襲撃事件が多発し、日本人を含む多くの犠牲者をだしたが、その実態はいまだ明らかではない。誰が誰をなぜ殺したのか?検察が立件、起訴した600人以上の被告、約90人の日本人被害者のプロフィールを分析するなどして、民衆犯罪の全貌に迫る。事件から100年、地域に根差した庶民が起こした史上最大最悪の惨事=ヘイトクライムを捉えなおす。

目次

第1部 関東大震災下の国家と民衆(軍・官・民一体のエスノサイド;自警団、その組織と活動実践;エスノサイドの背景)
第2部 刑事事件化した民衆犯罪の動向(朝鮮人襲撃事件にみる自警団の情動;日本人襲撃事件の実態と被害者像;自警団員裁判の実態と加害者像の再検証)
第3部 沖縄出身者と自警団(沖縄出身者襲撃伝承とその特徴;関東大震災、ふたつの体験記;沖縄出身製紙労働者の震災経験;沖縄における伝承の形成と定着)

著者等紹介

佐藤冬樹[サトウフユキ]
1959年、大宮下町生まれ。株式会社社会構想研究所代表取締役。中央大学法学部法律学科卒業後、シンクタンク勤務等を経て、1994年、労働調査を担う同社を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

64
映画「福田村事件」で、この歴史を知ったのですが、たかが100年前のことです。こんなことが罷り通っていたことが、恐ろしいし、悲しい。かつて南京大虐殺のドキュメントを見たときにも感じましたが、人はこちら側にいるためにどんな手段も使うのだろう。人を殺すことに正義を感じることってあり得るのだろうか。関東大震災はきっかけでしかなく、この歴史は人種差別や人権を軽んじていたことが背景にあるのだと思います。沖縄の方が遭われた事件も怖い。たかが100年前の日本、東京の出来事です。2023/10/23

ケイトKATE

31
関東大震災から100年を迎えた年に出版された一冊。関東大震災で、自警団をはじめとする民衆が犯した実態を分析をしている。自警団は地域で在郷軍人会や消防団を中心に形成され、警察に代わって地域の治安を守る存在だった。当時、朝鮮人に対する蔑視する風潮に加え、三・一運動から朝鮮人への強い警戒心が重なり、自警団は朝鮮人への憎悪となって蛮行が行われた。さらに、恐怖心から訛りのある地方出身者までも殺すに至った。災害によるパニックや恐怖があったとはいえ、流言飛語を鵜呑みして蛮行を犯したことは決して許されないし汚点である。2023/08/31

二人娘の父

12
関東大震災後、各地で発生した朝鮮人・中国人虐殺事件。昨年発生から100年の節目だったこともあり、類書の刊行が多かったように思う。本書の特徴は一次資料で確実なもの(特に公判記録)を根拠に、事象の新たな断面を提示する。印象に残るのは構成だ。先行研究も多い自警団や軍官民一体となった虐殺への衝動を踏まえつつ、第2部において刑事事件となった(それ自体が全貌を表象しているとは言えないが)民衆による犯罪の実態を、第3部では沖縄出身者への虐殺行為の真相にも迫る。これまであまりなかった視点であり、極めて興味深い研究である。2024/05/10

Masakazu Fujino

10
非常に良い本。関東大震災の朝鮮人虐殺を考える上で、何より大事なのは、やはり民衆犯罪という視点を明確に持つことである。権力のデマに踊らされたなどとはいえ、たくさんの一般大衆(民衆)が、虐殺を行った事実をしっかりと見つめなければいけない。2023/12/22

どら猫さとっち

9
関東大震災から100年、映画「福田村事件」をきっかけに、朝鮮人虐殺についての本を立て続けに読んでいる。本書もその一冊である。これは立件された114件の記録に基づき、数多くの証言、被害者のプロフィールなど、表や地図も満載で、史上最悪のヘイトクライムの悲劇を浮き彫りにしていく。何冊か読んで胸焼けしたが、この惨劇を詳しく知りたい方には、本書を薦めたい。2023/10/27

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