出版社内容情報
日本が没落したのは戦略の不在ゆえである。プラザ合意以降の日米同盟における戦略的思考の欠落を検証。混乱を極める世界で日本が生き残る戦略の構築を提唱する。
内容説明
日本はなぜ没落したのか。敗戦後の日本が再生を目指したところから説き起こし、プラザ合意以降の日米同盟のありように、日本没落の原因を見て、日本の政治・経済・官界における「戦略の不在」と「戦略的思考」の欠落をえぐり出す。中国による一帯一路構想の展開が、クワッド(米日豪印)戦略とせめぎ合う現実に対し、日本はどう立ち向かうべきか。リベラル派国際政治学者が新たな「同盟と戦略力の流儀」のあり方を検討し、ポストコロナ、ウクライナ戦争以後の世界で日本が生き残る戦略を明らかにする。
目次
1 戦略力の前提(ある経済人の生き方―戦略力をどうつくるのか;コロナ禍に生きるということ)
2 戦略力の模索(ウクライナ戦争とは何であったのか;大転換する世界―「パクス・アシアーナの世紀」へ)
3 戦略力の不在(日本の落日―再生を戦略する;「貿易立国」論の罠―戦略力とは何であるのか)
4 戦略力の検証(「パクス・トクガワーナ」の虚妄―構造的暴力を超えて;そろそろリベラルは“戦略力”を語ろう―永遠平和の条件を求めて)
5 戦略力の構想(脱亜入欧から連亜連欧へ―「一帯一路」をどう拓くのか;アジア戦略共同体への道―中国・北朝鮮“脅威”論を超えて)
著者等紹介
進藤榮一[シンドウエイイチ]
1939年北海道生まれ。京大法学部卒。同大学大学院博士課程修了。法学博士。筑波大学名誉教授、(一社)アジア連合大学院機構理事長。国際アジア共同体学会会長。専門はアメリカ外交、国際政治経済学。『現代アメリカ外交序説』で吉川茂賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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takao
海冨長秀