出版社内容情報
メディアとともに写真の役割は変化してきた。記録から出発した写真が次第に報道・広告・ファッションなどへと役割を広げ、芸術へと進んでいった道筋をたどる。
内容説明
21世紀に入って、写真のもつ意味と役割は劇的に変わった。スマートフォンが普及し、誰もが気軽に写真を撮ってSNSにUPするようになったからだ。だがこれまでも、機材やメディアの変化とともに写真の役割は常に変化してきた。単なる記録の手段として始まった写真が、次第に報道・広告・表現などへとその役割を広げていき、やがて芸術の一ジャンルとして確固たる地位を築くまでの道筋をたどる。歴史を知り、写真を読み解くリテラシーを身につけるための一冊。
目次
第1部 写真文化の基盤(カメラと写真の歩み 描写の進化がもたらしたもの;一九九〇年代以降の写真と社会;ポートレイト 実態とイメージ;スナップショット 日常から見出されたもの)
第2部 ヴィジュアル・コミュニケーションとしての発達(ヴィジュアル・コミュニケーションの誕生 一九二〇~三〇年代の映像実験;フォト・ジャーナリズムの展開 記録と宣伝;広告写真 情報社会の視覚デザイン)
第3部 写真表現の展開(芸術と写真1 芸術家の写真、写真家の芸術;芸術と写真2 前衛芸術としての写真;芸術と写真3 美術館の時代と再帰的な表現;ファッションと写真 文化と産業の境界;身体と性のイメージ1 裸体の系譜;身体と性のイメージ2 多様化する性をめぐって;ネイチャー・フォト 写真史のもうひとつの起源;建築写真と都市化の景観;東アジア それぞれの写真史1 近代の葛藤とともに;東アジア それぞれの写真史2 第二次世界大戦後の展開)
おわりに 文化的資源としての写真史
著者等紹介
鳥原学[トリハラマナブ]
1965年大阪府生まれ。近畿大学商学部卒。93年から写真弘社で写真ギャラリー「アート・グラフ」運営担当。2000年からフリーに。現在、写真評論家。日本写真芸術専門学校、東京ビジュアルアーツ、東京造形大学で講師をつとめる。2017年日本写真協会賞学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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