出版社内容情報
「禅」の真諦を解き明かしヨーロッパへ向け綴られた英文論稿をまとめた禅入門の名著を大きな版で読み易くしたワイド版。解説 秋月龍?
鈴木 大拙[スズキ ダイセツ]
工藤 澄子[クドウ スミコ]
内容説明
禅とは何か。悟りとは何か。全世界が注目する“ZEN”その真諦を解き明かす禅入門の名著。大きな字で読みやすい。
目次
第1章 禅
第2章 悟り
第3章 禅の意味
第4章 禅と仏教一般との関係
第5章 禅指導の実際的方法
第6章 実存主義・実用主義と禅
第7章 愛と力
著者等紹介
鈴木大拙[スズキダイセツ]
1870年(明治3年)、金沢市に生まれる。国際的に著名な仏教哲学者。本名は貞太郎。1891年(明治24年)、東京に遊学。東京大学選科に学びつつ、鎌倉円覚寺の今北洪川、釈宗演の下で参禅。1897年(明治30年)、一元論的実証主義者P・ケーラスをシカゴにたずね、一一年間とどまる。1909年(明治42年)帰国、禅を広く海外に紹介し、大乗仏教の国際性を宣布した。1949年(昭和24年)、文化勲章受章。1966年(昭和41年)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Toshi53162606
13
思ってた以上に難しい本だった。 内容は、国際的に活躍した仏教哲学者の鈴木大拙が禅について紹介したものとなっている。 彼はキリスト教神秘主義にも傾倒しており、聖書からの引用も数多く、禅の思想の下で東洋思想と西洋思想を統一しようとする独特の思索が展開されており、非常に興味深かった。 理解できた範囲で述べると、禅は仏陀本人の経験や思想、人格という根本的に変わらない部分を核に据えながら、一方でその周囲を、宗派を問わない数々の後進の僧達が、自身の体験でもってそれらを解釈したものが取り囲む形となっているようだ。2022/10/24
七
1
『第三章 禅の意味』の冒頭に次のように書かれています。「われわれ有限の存在は、つねにこの世の中でさまざまの束縛に苦しんでいるが、禅は、われわれに生命の泉からじかに水を飲むことを教えて、われわれを一切の束縛から解放する」禅は仏教であり宗教とするならば「禅の意味」は広く「宗教の意味」と置き換えてみても良いのではないかと考えました。
ジャズクラ本
0
○2017/08/07
ことぶき
0
禅は具体的なもの、言葉ではない。禅は空。関係。論理は無い。愛と力。力は人を物にし、愛は物を人にする。