筑摩選書
北のはやり歌

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480015846
  • NDC分類 767.8
  • Cコード C0395

出版社内容情報

昭和の歌謡曲はなぜ「北」を歌ったのか。「リンゴの唄」から「津軽海峡・冬景色」「みだれ髪」まで、時代を映す鏡である流行歌に、戦後日本の精神の変遷を探る。

内容説明

歌は世につれ、世は歌につれ―昭和という時代を映す鏡であった戦後歌謡曲は、つねに「北」のイメージとともにあった。はやり歌に歌われた、失われた故郷をもとめる者、さすらいの地を探す者たちは、なぜ東北の大地をめざしたのか。都会と地方の関係はいかに移り変わってきたのか。「東北学」を提唱する民俗学者が、名曲の数々の背景にある、北の近代がはらんで来た精神史をたどりつつ、昭和の日本人の心情の深層に迫る。

目次

第1章 リンゴの唄
第2章 北上夜曲
第3章 北帰行
第4章 ああ上野駅
第5章 港町ブルース
第6章 浜昼顔
第7章 北国の春
第8章 津軽海峡・冬景色
第9章 俺ら東京さ行ぐだ
第10章 みだれ髪

著者等紹介

赤坂憲雄[アカサカノリオ]
1953年生まれ。学習院大学教授。福島県立博物館館長。東北学を提唱し、99年『東北学』を創刊。『岡本太郎の見た日本』(岩波書店、ドゥマゴ文学賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、『東西/南北考』(岩波新書)など多数の著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわくん

1
日本人が持つ「北」のイメージは流行歌の世界に反映される。寒い、寂しい、暗い、厳しい…。だから歌の世界では失恋したり、夢が破れると人は北へ向かう。北国の東北に育った自分でさえ、それが不思議と思わずに生きてきた。その日本人の心情(著者の言葉でいえば精神史)について考える機会を与えてくれた本だ。これから歌の世界に日本人の精神世界の変化が出てくるのだろうか。2013/12/20

JunKawa

0
文献のみならずブログ等のネット情報に大胆に依拠しながら構成していくことで、日本人にとっての北のイメージを明らかにしていこうと試みる。吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」の大胆な解釈に驚いた。2015/12/20

takuchan

0
北のはやり歌をめぐる精神史を、ほんのスケッチのようなものであれ、書いてみたい。/リンゴの唄、港町ブルース、北国の春、津軽海峡•冬景色など名曲の背景にある、都会と地方の関係、昭和の日本人の心情を考察している類稀や本。今後これらの歌を聞く際に単なるご当地ソングでは終わらない一層の味わい深さを与えてくれる。2014/09/22

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