筑摩選書
SL機関士の太平洋戦争

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480015822
  • NDC分類 395.9
  • Cコード C0365

出版社内容情報

人員・物資不足、迫り来る戦火――過酷な戦時輸送の重責を、若い機関士たちはいかに使命感に駆られ果たしたか。機関士OBの貴重な証言に基づくノンフィクション。

内容説明

戦前、SL機関士は少年たちの憧れの職業だった。しかし、機関士を目指し、機関区の門を叩いた少年に、太平洋戦争の過酷な試練が襲いかかった。練達の機関士が徴兵されて輸送現場を去ったあと、残されたのは二〇歳に手の届かぬ機関士、機関助士だった。過酷な戦時輸送の重い責務を、使命に燃える彼らはいかに果たしたか。当時の機関車乗りたちの実体験を、全国各地の乗務員OBを訪ねて丹念に取材し、貴重な証言の数々をつづった鉄道史実録。

目次

序章 「戦争に勝てなかった責任を仕事で償う」
第1章 機関士を目指した愛国少年たち―14歳で機関区の門を叩く
第2章 機関士は死線をかいくぐった―危険に満ちた「銃後の守り」
第3章 われら鉄道兵―戦地で鉄道を敷く鉄道連隊の戦い
第4章 戦時輸送に散った命―山田線・豪雪の峠で起きた脱線転覆事故
第5章 命をつないだ引揚げ輸送―ソ連軍の追撃下、樺太からの脱出
第6章 混乱と無秩序のなかで―終戦直後を生きた機関士たち
第7章 一刻も早く故郷へ、家族のもとへ―舞鶴からの引揚者輸送

著者等紹介

椎橋俊之[シイハシトシユキ]
1951年東京・本郷生まれ。自動車雑誌の編集長を経て独立し、ライター、編集者として鉄道や自動車の評論活動に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

11
「図書館本」まず驚かされた。中学生と高校生で汽車を動かしていたのだ!私しは、まあ釜炊きは、体力勝負の高校生はありだと思っていたが、機関士は徴兵検査に掛からななかったのヴェテランかと思っていたので、面食らってしまった。第三章で、ああそうか、工兵として満鉄の補修、その他もろもろの機会修理などの為もあったのかと気づく。中国の鉄道が1m軌道とはおどろいたであろうなぁ。英国に占領されていたので三六軌道だと思ったが違った、中国の機関車をつかったようだ。昭和50年代で終わった定期蒸気機関車列車に私しは乗ったことはない。2017/11/14

Junichi Kitazawa

1
これは鉄ちゃん的には実に興味深い本 もちろん戦時下の特殊な状況がメインの話ではあるのだけど、 蒸気機関車の運用とか機関区の話とかが当事者の証言で語られるのは ほんと面白い2014/02/06

onepei

0
炭鉱へ応援に行っていた機関士たちがいたとは。2013/10/14

まーく

0
「海上護衛戦」でも触れられていた戦争末期の海運から鉄道輸送への転換、国鉄側としても多大な犠牲を伴うものだったと知った次第。戦後の混乱期の引揚輸送や石炭調達についての話も興味深かった2013/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7259634
  • ご注意事項

最近チェックした商品