出版社内容情報
江戸から遠く離れ、国内で唯一海外に開かれた町、長崎を統べる長崎奉行。彼らはどのような官僚人生を生きたのか。豊富な史料をもとに、その悲喜交々を描き出す。
内容説明
江戸から遠く離れた九州の最西端に位置し、唯一、海外に開かれていた長崎。この地を統べる長崎奉行は、行政・司法に加え、貿易の支配、キリシタン取締、そして経済官僚的な役割を担った。この要職の実態とはいかなるものであったのか。本書では、江戸期一二五人の奉行の中から特に興味深い人びとを取り上げ、その人物像、業績、評価などを、多くの史料をもとに描き出す。今も昔も変わらない官僚人生の悲喜交々とは―。
目次
序章 等身大の長崎奉行
第1章 女性スキャンダルが招いた結末―竹中采女正重義(一六二九~三三)
第2章 仏と閻魔の顔を持つ男―河野権右衛門通定(一六六六~七二)
第3章 長崎奉行の位階を上げた男―川口摂津守(源左衛門)宗恒(一六八〇~九三)
第4章 長崎市民人気ナンバーワンの長崎奉行―大森山城守時長(一七三二~三四)
第5章 将軍四代に仕えた経済官僚―萩原伯耆守美雅(一七三六~四三)
第6章 大岡越前に取られた名裁き―松浦河内守信正(一七四八~五二)
第7章 田沼意次の右腕になった紀州藩士二世―石谷備後守清昌(一七六二~七〇)
終章 職掌の変遷と江戸後期の長崎奉行
著者等紹介
鈴木康子[スズキヤスコ]
東京都生まれ。中央大学文学部国史学科卒、同大学院文学研究科国史学専攻博士後期課程単位取得修了。史学博士。オランダ国立ライデン大学史学科留学生、中央大学文学部・慶應義塾大学文学部非常勤講師などを経て、花園大学文学部教授、オランダ国立ライデン大学文学部史学科客員研究員(2007年)。専門は近世史、日蘭貿易史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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