出版社内容情報
宇宙でもっとも複雑な構造物、脳。顕微鏡を通して内部を見ると、そこには驚くべき風景が拡がっている! 脳の実体をビジュアルに紹介し、形態から脳の不思議に迫る。
内容説明
脳は宇宙でもっとも複雑な構造物だ。その内部には様々な形があり、模様があり、色がある。顕微鏡を通して脳の組織を覗いてみると、そこには驚くべき風景が広がっている。形態は機能をほのめかし、脳進化を解明する手掛かりが潜む一方で、最新脳科学においても意味不明なものもある。本書では、機能中心に語られることの多い脳の「実体」をビジュアルとともに紹介、「かたち」から脳の不思議に迫る。
目次
第1章 脳に石畳
第2章 脳の中の小人たち
第3章 脳のアニマルプリント
第4章 変わる脳
第5章 脳の森の木々
第6章 鼻と目を結ぶ神経
第7章 驚愕の風景
著者等紹介
藤田一郎[フジタイチロウ]
1956年広島県生まれ。79年、東京大学理学部生物学科卒業、84年、同大学院理学系研究科動物学博士課程修了(理学博士)、岡崎国立共同研究機構生理学研究所、カリフォルニア工科大学、理化学研究所、新技術事業団を経て、94年、大阪大学医学部教授。2000年、同大学院生命機能研究科教授。専門は認知脳科学。特にヒトを含めた霊長類における視覚認識の脳内メカニズムの解明を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kgbu
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ネズミのヒゲのパターンと対応するバレル構造というものがネズミの脳に綺麗な網目模様として見えることから始まって、様々な動物の感覚と脳の各部分との結びつきについて紹介されている。神経系の発生発達の過程を考えると、体表面のセンサーと脳の表面で一対一対応があるのは不思議ではないけれど、豊富な図は美しい。 今、ディープラーニングとして紹介されている多層化したネットワークのヒントになりそうな脳の構造がいくつもでてきて、最後に紹介されているフクロウの脳は音から位置を把握するその機械的構造がとても複雑で感動した。2017/02/03
シロクマとーちゃん
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脳科学の本は多いが、こんなインパクトのある本はなかなかないと思います。はやりとか、あやしい脳科学ではない、本物です。2014/01/29
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- 和書
- いつもスリリング