内容説明
そのなかに高尚な風味と貴重な滋養分とを包蔵する鰹節は、日本人の生活に渾然と融合したわが国の伝統的な食品である。一見木片と見紛うほど、朴訥にして気取った装いもない。本書は、この愛すべき鰹節を、歴史、製法、鰹漁業、取引、使用法、その効用などあらゆる面から考察を加えた“鰹節百科”である。
目次
昔の鰹節(先史時代;記録のはじめ;江戸と鰹)
製法の変遷(改良節以前;紀州甚太郎;土佐与市;改良節以後;最近の製法;鰹釣り漁業)
鰹節の取引(取引の沿革;需給関係)
鰹節の効用(鰹節の使用;鰹節兵食史)