筑摩叢書<br> 羽仁五郎歴史論抄

筑摩叢書
羽仁五郎歴史論抄

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  • サイズ B6判/ページ数 432p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480013026
  • NDC分類 204
  • Cコード C0020

内容説明

羽仁五郎の歴史学はつねに自由な市民の立場にあった。かれによれば、歴史を研究することは現代をいかに生きるかを追求することにほかならなかったのである。本書には、この現代日本の持ち得た歴史家の、雄勁清冽な20篇の文章を選び、羽仁史学の精髄を収める。

目次

歴史とは何か
歴史および歴史科学
歴史家の苦心
事実の選択と解釈―生の存在構造と史観
現代に生きる歴史学徒の任務
歴史教育
歴史教育批判―児童の歴史観とその表現
日本歴史の特殊性
明治維新史解釈の変遷
近代と現代(1)
日本文学と歴史
新井白石と国語の問題
日本文化における三木清の地位
わが師・わが兄三木清
人民の天才・野呂栄太郎
ノルマンの死
つださうきちの学問
良心の書―津田左右吉著『儒教の実践道徳』
日本における人類学の開拓者岡田太郎
われわれのアンシクロペディ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

4
歴史とは、われわれがそれを生きるものだ(7頁)。歴史学とは、われわれが歴史的に生きる理論である(8頁)。軽信病回避、ヒウマニズムの実感、進歩が史学の目的(9頁)。政府の発表したものが、いかに信ずることができないか(13頁)。真の歴史は、かならず、批判によってでなければ、実現されない(41頁)。暗記科目なんていっていると、真の学力は身に付かないのではないか。学問とは批判である(同頁)。独創のある国民をどう育むか、心を砕く羽仁先生(47頁)。市民の史学。自由な市民が民衆史を学び、史料を掘り起こす真の史学構築。2013/04/30

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