感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
K
8
1966年初版。今まで読んだ中では一番理解しやすいものであった(頭を使うが。)。『存在と無』の解説としても優れているし、それ以前の著作との関連も見えやすい。存在論的な議論と存在的な話が、松波訳の第一巻と三巻に当たるという点はなるほどと思った。サルトルの面白味は存在論的な、形而上学的な話から入り、最終的には倫理、具体性、参加(アンガージュマン)に繋がっていくとこだと僕は思う。もちろん、その間の他者との関係も面白いが。どの部分をとっても得られるところがある。現代の我々こそもっと読むべきだと思う。2023/02/02
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