感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
6
メイデー。労働者の祭典。農村と工場との調和を表わした。一方からは、トラックやトラクターに工業製品を満載して、労働者の一群が。また一方からは、旧式の荷馬車に穀物の袋をつんだ農民の一段がやって来る(86頁上段)。帝国主義政府が滅び、搾取と圧制に苦しむ民族が、真に解放される。そんな時がやってくるといいが。現代は格差からの解放。戦後。文化自由会議。インド人の貧乏にも驚く著者(263頁下段)。弁解も負け惜しみもしない人生の投影図だという(284頁)。自分史としても読める。史料でもある。連帯の世の中を考えるヒントに。2013/04/22