筑摩叢書<br> 中国の赤い星

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筑摩叢書
中国の赤い星

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  • サイズ B6判/ページ数 425p
  • 商品コード 9784480010292

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mentyu

5
中国共産党が弱小で山賊か何かと思われていた時代。その根拠地にアメリカのジャーナリストである著者が乗り込んで、社会運営と戦略・戦術について実地調査してきたという内容になっている。国民党の軍事力を前に逃げ回ることしかできない中国共産党ではあったが、そのバイタリティと、各地で徴税吏や土豪を倒して現地民からの支持を取り付け、抗日を軸にして自らのネットワークに組み込んで行く手法など学ぶところは多い。少ない戦力で巨大な相手と戦う方法についての教科書みたいなものと言えるだろう。2021/01/23

活字の旅遊人

5
世界の一部で、共産中国というかマオが礼賛されていた。アメリカにも共産主義者が多くいたということを思い出させてくれる。僕がこれを読んだ頃は、文革ももちろん終わっていたし、鄧小平の改革開放が勢いを持っていた時代。「ワイルド・スワン」と併読していたような記憶。こんなに違うのか、と悶絶した。それから「毛沢東の私生活」を経て、「サイコパス」あたりを参考にする。うーむ、天安門の肖像画はいつまでもマオ。そして、そのうち現在の権力者についてもいろいろ論評できる時代が来るのだろうか。。。

荒野の狼

3
アメリカ人ジャーナリストのエドガー・スノーが1936年に毛沢東の共産党軍(紅軍)のもとで過ごした内容を、当時の中国情勢とともに世界に発信したドキュメント。毛を含む上級幹部から下層の農民や少数民族(回教徒p230、ミャオ族、イ族p303など)まで様々な中国の人々の情報・インタビューが収録されている。現在は、中国の近現代史として本書に書かれている政治的歴史は、より詳細に明らかになっているが、民衆側の声も含んだ歴史が記載されていることが貴重。2022/08/26

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