目次
魚歌
歴年
新風十人より
朱天
杳かなる湖
やまぐに
対岸
うたのゆくへ
密閉部落
風に燃す
ひたくれなゐ
昭和五十一年作品
渉りかゆかむ
秋天瑠璃
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yumicomachi
2
〈白い手紙がとどいて明日は春となるうすいがらすも磨いて待たう〉に始まる第一歌集『魚歌』から〈友等の刑死われの老死の間(あひ)埋めてあはれ幾春の花散りにけり〉を含む『秋天瑠璃』まで4732首を収録。十代で歌人であった父齋藤瀏の影響や若山牧水との出会いなどもあり短歌を始め、やがて二二六事件に近く関わり、戦中には翼賛歌も書き、疎開した長野県に住みつづけ、父母夫を送り自らも老いながら追求をしつづけた表現の豊穣さに刮目させられる。塚本邦雄と岡井隆による解題も読み応えがある。1997年刊。1998年紫式部文学賞受賞。2020/07/31
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