内容説明
総勢22名が描いた長野をさんぽしてみませんか?都道府県ごとにゆかりの文学作品を集めたアンソロジー・シリーズ。
目次
風景(雪国のクリスマス(島崎藤村)
美ガ原熔岩台地(尾崎喜八)
無限の網(草間彌生)
小布施の秋(福永武彦))
食(信州蕎麦(池波正太郎)
スガレ追ひ(井伏鱒二)
あんらっこ(カリン)(宇都宮貞子))
山(幽霊(北杜夫)
山の児(窪田空穂)
雨飾山(深田久弥)
神々の山嶺(夢枕獏・谷口ジロー))
花と草木(辛夷の花(堀辰雄)
落葉松(北原白秋)
高原(川端康成)
運命の書(椋鳩十))
暮らし(八十八夜の別れ霜(新田次郎)
野沢温泉の冬(田部重治)
信濃山中(室生犀星)
七番日記(小林一茶)
新野の盆踊り(柳田國男))
街道(木曾路の話(小島烏水))
著者等紹介
大藤敏行[オオトウトシユキ]
1963年埼玉県生まれ。筑波大卒。軽井沢高原文庫副館長。20年ほど前から一般対象の文学散歩も継続的に行っている。深沢紅子野の花美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mami
4
気仙沼生まれ東京育ちの私ですが、本気で移住したいと考えるほどに長野好き。これは長野出身者、移住者、別荘でその季節を過ごす者など沢山の著名人が各々の長野愛を表現している作品集。訪れたことのある場所は風景を思い浮かべながら、またこれから行きたいと思う土地は想像しながら。色んな長野を堪能しました。2015/03/22
Hiroki Nishizumi
2
短編エッセイだが信州を感じられるものばかり。うまいこと集めたものだ。2024/04/16
鬼山とんぼ
2
年に2-3回は長野に出かける。文中にも多数出てくるが蕎麦と温泉、野菜や果物が素晴らしい。ここに取り上げられた文章も珠玉の作品が多く、楽しい時間を過ごさせてもらった。というか、この作品を書いた作家たちが素晴らしいひと時を長野で過ごし、読者はそのおこぼれを頂戴しているだけなのだが、それでも十分満足できるところが、長野というところのすごさというか、魅力なのだろう。物足りないと感じた人はとっとと現地に出かけたらよいのだ。きれいな景色、いい温泉、おいしい料理や果物は数えきれないほどあるのだから。2023/02/23