出版社内容情報
記憶の中に故郷の風景は残ります。文豪から現代作家まで古今東西の文学に描かれた福島を集めたアンソロジー
内容説明
高村光太郎が、草野心平が、泉鏡花が、椎名誠が、つげ義春が描いた福島を、さんぽしてみませんか?都道府県ごとにゆかりの文学作品を集めたアンソロジー・シリーズ創刊。
目次
風景
地域と暮らし
食
祭り
自然と風土
温泉
著者等紹介
澤正宏[サワマサヒロ]
1946年鳥取県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。福島大学名誉教授。福島県立医科大学、放送大学非常勤講師。日本近代文学会、日本文学協会、昭和文学会等の会員。小説、詩を中心に、芸術諸領域と歴史、文化的環境との関わりを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てん06
14
宮城に続き2冊目。初めに書かれている言葉を引用すると「さまざまな時代に、さまざまな作家の手によって、「福島県」は描かれてきました。本書は、そうした文学作品の断片(または全体)を集めたアンソロジーです」とある。21編の文章が掲載されている。掲載された作品も面白いが、その作品のあとにある、作家や作品の紹介した文がよい。福島県は広いが、おさめられた文章の半分以上は山深い会津地方についてのものだ。野口英世の母シカの、ひらがなばかりの手紙も掲載されていて感動的だ。2024/12/05
デカゴジラ
0
福島を舞台、題材にした小説や詩などを紹介する本。智恵子抄や夏の思い出(尾瀬)など有名どころから、初めて知る作品まで収めてあった。井上靖の磐梯山の噴火を取り上げた「小磐梯」という小説は初めて知った。噴火って大昔の出来事と思ってしまうが、比較的最近(明治)なので、小説に取り上げられてもおかしくはないのだと思った。当時の様子が活き活きと描かれていた。2023/01/20
-
- 和書
- NOKOの笑うCA