出版社内容情報
当たり前を疑え、問いを立てろ。コロナで浮き彫りにされた日本の問題点とは何か?池上彰が未来に先送りしないために今こそ問う。
内容説明
日本という国は、国民を守ろうとしているのか?池上彰が42の質問に答えながら、日本の実態を明らかにする。次世代に先送りできない、いま考えるべきこと。
目次
第1章 政治
第2章 制度
第3章 教育
第4章 女性
第5章 働く
第6章 経済
第7章 グローバル
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
ジャーナリスト。1950年長野県生まれ。慶應義塾大学卒。NHKで記者やキャスターを歴任、94年より11年間『週刊こどもニュース』でお父さん役を務め、わかりやすい解説が人気を博する。2005年よりフリージャーナリストとして多方面で活躍中。現在、名城大学教授、東京工業大学特命教授。関西学院大学、愛知学院大学、立教大学、信州大学などでも講義を担当。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あみやけ
43
自分は日本人で良かったなと思っています。この本を読んだ後も。ただ、一主権者としてもっといろんなことを知らないといけないなと思いました。福祉、医療面では意外と恵まれているなという実感がこの年になるとあります。ただ、やっぱり排他的な国なんでしょうね。あと、教育には問題意識を感じます。池上彰さんの本は読みやすいし解りやすいですね。ただ、これが絶対ではないことも忘れないでいないと。それにしても池上さんは自民党を、特に安倍さんを認めてないですね。僕もそうですが。またいろんな本を読みたいです。自分のために。2023/09/19
大先生
14
久々に池上さんの本を読みましたが、この本も非常に分かりやすい。政治、制度、教育、女性、働く、経済、グローバルの7つのテーマ・42の質問について解説されていますが、池上さんが最も言いたかったことは【国民が政治にもっと関心を持ち、議員をしっかり監視していくべき】ということですね。日本の国会議員の世襲率は異常だし、国会で虚偽答弁しても処罰されない…こんな状況になっているのは結局有権者の責任だと。池上さんは自民党に票を入れていないことが分かりますね(笑)2023/01/04
チャー
13
ジャーナリストの著者が政治経済の日本の状況について、他国との違いをデータで比較しながらその実情を解説した本。TVやネットから伝え聞く表層的な情報からは見えないそれらの内情が数値で比較しつつ綴られている。馴染みが無い言葉やカタカタ語については文中に解説しながら記されており理解しやすい。他国との関係性、法律、経済的な考慮などの多面から分析されており、新たに知ることも多く興味深い。選挙の投票率や教育など様々な制度についても、他人事と関心を持たないままでは、少なくとも現状は変わらないと改めて感じた。2022/02/06
mintia
11
現在はコロナ禍にあり、多くの問題が先送りされている。一人一人が日本の問題点について考えていく必要がある。2022/02/22
まゆまゆ
11
日本の様々な制度や社会の仕組みについて、世界の国々の同様の制度と比較して違いを紹介していく内容。伝統という言葉の意味するところは戦後以降の内容も多いから気をつけよう。桜咲く頃の入学式、とは完全にイメージだったとのこと(笑)2022/01/11