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目次
序章 東大が投げかける、受験生へのメッセージ(儚い人生を、私たちはどう生きるか―「夢のように」)
第1章 常識に縛られない思考を作る4問(科学、そして近代文明の全面否定―「異常の構造」;「背後」という世界―「背・背なか・背後」 ほか)
第2章 現代の問題系を理解する4問(生命倫理と臓器移植―「問われる『身体』の生命」;「誰のため」の環境問題なのか?―「社会哲学の現代的展開」 ほか)
第3章 芸術と文化の見方を学ぶ3問(西洋の美、日本の美―「美しきもの見し人は」;「演技」と「人間の本質」―「鈴木忠志演劇論集内角の和」 ほか)
著者等紹介
出口汪[デグチヒロシ]
1955年東京生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了。広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定理事、東進衛星予備校講師。出版社「水王舎」取締役。多数の受験参考書がベストセラーとなり、入試現代文の講師として圧倒的な支持を得ている。「すべての土台は言語である」と考え、「論理力」育成の画期的なプログラム『論理エンジン』を開発。多数の学校が正式採用している。現在も『論理エンジン』の普及と日本の教育の改革を目指し、全国で講演をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佳音
93
なんか読みました・・・。というのも気がひけた。選択出典は非常に興味深い。知らぬ本にも出会えた。思考力を鍛えるとなると・・・である。中途半端。若者なら逆に問題といたほうがいいだろうし、大人ならなんかものたりない。2015/11/30
としP
25
普段触れることのない、抽象的だけど重要な論点に触れることができたのは、とても良かったと思う。ただ、1回読んですんなり理解できるわけではないので、時間がかかる。2017/09/22
べる
24
東大の出題者が求めるのは、固定観念にとらわれない柔軟な思考力と、それを他者に正確に伝えるための論理的な思考力。そのためには深い教養が必要とされていると分かった。抽象度の高い哲学的な出題文も著者が分かりやすく解説しており、どの問題も考えさせられ、新たな気付きのある入試問題だと知れた。哲学者の大森荘蔵氏は論理とは同じことの繰り返しにすぎないと喝破する。社会で成功する最大の決め手は論理力を手にできるか否か。「みんな」という言葉の規則で見ることができたら、ニュートンのような大発見もあるかもしれないそうだ。2020/03/22
rico
21
東大入試で取り上げられたさまざまな小論の解説。恐る恐る読んでみる。思考力が鍛えられたかどうかはともかく、筋道立てた解説はわかりやすい。テーマも多様で、入試問題としてだけ消費されてしまうのは確かにもったいないかも。現国というと、文章を細かく切り刻んでつつきまわしてるようなイメージがあったけど、こんな授業ならもっと受けてみたかったな。とはいえ、限られた時間でこんな問題をさくさく解いていく東大生って、やっぱすごい。2018/02/14
ロッキーのパパ
19
東大受験と言えば、日本式受験勉強の頂点に位置する。しかし、暗記中心の受験勉強じゃ対処できず、真の思考力が要求されることが良く分かった。そのような入試を突破した人物たちが今の日本を動かしているのに、その成果を感じないのは不思議だ。著者は6割回答で合格できるんで、真の意図まで理解しなくてよいと主張している。それに加えて、企業や官庁など日本の社会が真の思考力を要求していないこともその一因だと思う。2014/04/05