出版社内容情報
乳幼児から学童期までの子どもの悩みに。優しくも厳しく、温かい、メッセージ。佐々木正美が悩めるお母さんに遺した言葉。
内容説明
「親が望むような子どもになってほしいと思わない」佐々木正美先生が遺した普遍の子育て。乳児期、幼児期、学童期。
目次
1章 子どもが乳児期のお母さんへの言葉
2章 子どもが幼児期のお母さんへの言葉1―こんなとき、どうすればいい?
3章 子どもが幼児期のお母さんへの言葉2―親がわからない子どもの気持ち
4章 子どもが学童期のお母さんへの言葉1―子育て中の気持ちの持ち方
5章 子どもが学童期のお母さんへの言葉2―子どもの気持ち、態度がわからない
6章 私からお母さんへ送る言葉―経験の中からのお話
著者等紹介
佐々木正美[ササキマサミ]
1935年群馬県生まれ。新潟大学医学部卒業後、ブリティッシュ・コロンビア大学医学部児童精神科に留学。東京女子医科大学小児科勤務などを経て、小児療育相談センター所長、川崎医療福祉大学教授などを務めた。ノースカロライナ大学精神科で自閉症の療育支援プログラムを学び、共同研究にも携わる。子育てに関する講演やセミナー、保育園や幼稚園での勉強会などを精力的に行った。2017年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のし
4
今までの本のまとめのように読めました。2022/12/29
m!wa
3
ここ最近の育児本で一番いいと思いました。母親に寄り添ったアドバイスになっています。 やれ、3歳までに英語をさせないとその子は一生本物の英語は喋れません。みたいな内容のやつより遥かにいいな、と。 子供に願うことなんて自分より先に死なないでほしいよね。2022/07/23
てふてふ
2
優しい言葉のようでいて、内容はとても厳しい。義母はこういうタイプで、みんなばぁばが大好き。でもどうしたらそんな、仏みたいになれるのか…。人間の幸福は豊かな人間関係(ギブとテイクが等しい)である。1番の基本は、母との愛着形成。子どもの望む親になる。子どもの言うことを聞く。しつけるときも、自尊心を傷つけない。母性的機能と父性的機能。家庭が安心できる場所なら、子どもは巣立つ。自己愛を投影しない。遠くから見守り、待つ。叱る必要はない。「わかってる」は黄信号、「うるさい」は赤信号。2024/06/05
おでんくん
2
精神科医であり多くの自閉症児をみてきた著者。優しい言葉遣いの中に時折『親の思い通りにしようとするなよ』という強い想いを感じた。著者のお母さんが叱られている近所のこどもをいつも助けに行っていた、というエピソードと著者を照らし合わせ、やはり親の行いは子どもに大きな影響を与えるのだと思った。こどもは親だけでは育てられない。地域で育てて色んな人に色んな程度に愛されることで成長していく。何があっても親は一番安心できる存在でいることが大切。2022/06/22
ぽじ
2
大好きな佐々木先生の本~!ご逝去されたのになぜ新刊?と思ったけど、今までの講演録とかなんだ。新刊にすると、また手に取る人が増えるからいいよね。図書館本だけど手元にも欲しくなった。佐々木先生の言葉は、響く。心にすとんと落ちる。これからも受けつがれてほしいなあ。2022/03/25
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