内容説明
魔女はなぜ空を飛び、人を喰うのか?その理由を古代の太母信仰に遡り、新視点で追究し、豊富な図版・写真とともに解明する。
目次
魔女はなぜ空を飛ぶか(空を飛ぶ魔女と愛の女神;空を飛ぶ魔女と翼をもつ太母;空を飛ぶ魔女の箒と太母象徴;子供を殺して食べる魔女をめぐって)
魔女はなぜ人を喰うか(魔女はなぜ人を喰うか;魔女と吸血鬼;魔女と人を喰う山姥・鬼女;魔女と「歯のある膣」;喰う女と喰われる男)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
6
特に目新しい事は書いてなかった気がする。内容のダブリが多い。ある種のステロタイプとそのルーツを知るには悪くないかもしれないけれど、この本で読む必要があるかと言われるとどうだろう。2013/12/10
にたす
4
元々は別に刊行されていたものがまとめられたということで、分厚い上に内容が被っている。情報量は認めるけど、ただ一冊にするだけじゃなくてきちんと整理して読みやすくするべきだったんじゃないかな。世界中のいろんな時代から資料を持ってきていることもあって、全体的に強引さを感じる。恣意的に選んでるんじゃないかと。2012/04/15
戸塚こだま
2
太母信仰と魔女のイメージ上の系譜を説明するもので、いわゆる「魔女狩り」にはフォーカスしていない。事例集的な面が強く、論はシンプルというか同じ話の繰り返し2012/09/08
こやま
2
この本からどうやって理想の女性像を見いだせば良いのか疑問です。結局女性ってそういう方向にもっていかれるのか。2011/12/01
南野
0
箒と男根、白鳥、ドラゴンの関係。 産婆と薬。ヒキガエルの粘液の幻覚作用。 境界を超える…山、海、夜に隠れること。空を飛ぶ必要性。 カニバリズムと「歯のある膣」の伝承。ヒンドゥー教の『チンナマスター(断頭女)』の生と死。グリム童話で人を食う魔女。 キリスト教初期の食人。異端である罪と魔女。2022/05/24