内容説明
こけつまろびつ地球を歩けば、どこへ行ってもトラブルばかり。だけど、やっぱり、旅することをやめられない。笑って泣いて、元気と勇気が湧いてくる、傑作エッセイ集。
目次
笑顔という魔法
冷凍イカとJAFの夜
カニ缶ミステリー
妙義にて
プレイン&クレイン
ロスト・バゲージ
都会の善人
マフラーはパステルブルー
待っていてくれる人
クツは船に乗って〔ほか〕
著者等紹介
鷺沢萠[サギサワメグム]
1968年東京生まれ。上智大学在学中、「川べりの道」で文学界新人賞を受賞。1992年『駆ける少年』で泉鏡花賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風花 kazahana
5
作者の旅エッセイ本。隙間時間にさくさく読めていい感じです。本当によく この惑星のうえを歩いていて羨ましいです。そして 世界に友達もいっぱい。どうしたらこんな風になれるのかなーと そんけいのまなざし。 占いで足の裏に車輪がついていると言われたそうですが 当たってますね。 時々 日本に対してもチクリと。 島国ですから、視野も広がりませんね。反省。とても 楽しく読みました。2021/09/23
mazitaso
2
自分の母と同じ年に生まれた女性が素晴らしいエッセイを残していた。2023/07/25
スンスン
1
旅好きなので読んでみたけど共感できるところたくさんあったなあ2024/05/24
むー
1
オススメされて。亡くなっているのだなぁと思って読むと書かれていることに胸が痛むところがあった。彼女の失敗談より、言語についての考えが興味深かった。2014/06/18
sigh
1
筆者が亡くなった頃、職場の先輩が「鷺沢めぐむのエッセイはいいよ! 惜しい人が亡くなった…」と言っていたのを突然思い出して借りてみた。良かった。「ヨンマッサル(=忙しく旅しまわる人)」と占われた作者の、あちこちでの旅の記録。世界や人間に対する見方がフェアで優しくて深くて好きだな、と素直に思えたので今度は小説も読もう。最後のエッセイで「私は死を恐れる。生に対する未練がある。」と記した彼女にどんな心境の変化があったんだろう。もっと生きて、もっと書いて欲しかったのに。2011/12/25