• ポイントキャンペーン

子供にしてあげたお話 してあげなかったお話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 161p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784479670377
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

目次

子供にしてあげたお話(縞ねずみになぜ縞ができたかのお話;白い画用紙に白いクレヨンで白い小鳥を描いたお話 ほか)
女の子=六歳(出産;なくしもの ほか)
わたしが逢ったひと(バスの中で;タクシーの中で ほか)
女友だち男女だち(幼稚園と娘;ジャムは公園で ほか)
子供にしてあげなかったお話(ハイシャの話;香港の黒豚 ほか)

著者等紹介

岸田今日子[キシダキョウコ]
女優として舞台、テレビ、映画などで活躍中。エッセイ、絵本の創作、ショートショートの作家としても著名。詩や小説の朗読も高い評価を受けており、音楽家舘野泉氏との「音楽と物語の世界」は多くの聴衆を魅了している。初舞台は1950年の『キティ颱風』。60年『陽気な幽霊』でテアトロン賞を受賞。『マクベス』『欲望という名の電車』『ポルトガル尼僧の手紙』などに出演。『猫町』『遠い日々の人』で99年度紀伊国屋演劇賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

6
童話作家になりたかった(本書で知りました)岸田今日子さんの短編集。わたしが、いちばん好きなおはなしは「診察」。ぶふふと笑い、あれ、自分はいまどんなおはなしを読んだんだっけと思うのです。それでもう一度読むと、やっぱり、ぶふふと笑うのです。でも、このストーリーは覚えておくことはできません。そういうおはなし。どれも、ふわりふわりと軽いのですが、ひとつだけ奇妙に捻じれてじっとりと重い作品がありました。「お兄ちゃま」。このおはなしは残ります。いろいろ入っていて玉石混淆かな。2017/07/14

三森紘子

5
してあげたお話はほのぼのと微笑ましい。してあげなかったお話はぞわっとするものが多い。「お兄ちゃま」が特にこわいよ〜。娘さんとのやりとりを書いたエッセイ(?)はかわいいし、飼い猫の視点で書かれた「ジャムは公園で」が切なくてちょっぴり泣けた。岸田今日子さんて多才な人なんだなあ〜。2013/02/10

本 読むぞう

3
闇の中の童話2013/12/21

紅独歩

2
どの作品を読んでも、岸田今日子のあの震える声で再生されて、それがまた心地よくピッタリはまる。「子供にしてあげたお話」は可愛らしさのなかに確かな構成力が見え、「してあげなかったお話」はエロティックで不気味だ。エッセイにもどことなく現実と非現実が混じりあった怪談のような風味があり、つまり何処から読んでも面白い。2014/09/02

くさてる

2
初読だけど、ちょっとびっくり。前半の童話はともかく、後半の短篇になると、女優の余技でない凄みが。兄への思慕を語った手紙が届く「お兄ちゃま」は一見よくある話のようだけど、しっとりと怖い。2010/04/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/453485
  • ご注意事項