出版社内容情報
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
43
新刊コーナーより、表紙の男性の悲しく優しい瞳に惹かれ手に取り、「どうかあなたの国の人たちに、コンゴではあなた方の使う携帯電話のために毎日子供たちが死んでいるのだとお伝えください」という言葉に愕然とし、読んでただただ自分と世界の無関心さに呆れてしまった。知らない。全く知らなかった。ダイヤモンドについては読んでいたのに、なぜもっと関心を持たなかったのだろう。そしてなぜこの人のことを知らなかったのだろう。…彼が来日して、外国人技能実習機構を知ったら、なんというだろう?2025/11/10
kan
28
本書で描かれる情報を頼りに、地図アプリでコンゴのカッパーベルト付近の衛星画像を見ながら読了。月面のクレーターのような広大な露天掘りの穴と青緑色の人工池がそこかしこに見える。手掘りの坑道、崩落事故、児童労働や性暴力を含む奴隷的搾取労働、重金属曝露という非人道的な環境下の労働しか選択肢がないコンゴの人々のコバルト採掘でスマホが使えるということは、私たちは共犯なのだ。巨大テック企業や中国企業のサプライチェーンの不透明なコバルトロンダリング、危険な採掘で生命や健康を失う実態、何百年も続く搾取構造を世に問う一冊。2026/03/03
Eric
22
世界的なコバルト生産地であるコンゴ民主共和国の闇に迫る。暴力や賄賂、児童労働は当たりまえ。採掘者は崩落事故の恐怖に怯えながら鉱山に通い、毒の水に浸りながら鉱石を洗う。朝から晩まで掘り続けて、やっと集めた鉱石はたった1-2ドル。企業は採掘者の高グレード鉱石に依存しつつ、問題には目を背ける。いともたやすく行われる住民の強制退去。資源が豊富すぎるという呪い。世代を超えて続く搾取の構造。2026/01/18
shikada
18
スマホのバッテリーなどに不可欠なコバルトを採掘する、劣悪な現場を調査したルポ。コバルトの多くはアフリカ・コンゴで採掘されていて、その現場は日給1~2ドルで鉱毒まみれでトンネルの落盤のよる生き埋め事件も珍しくない。まともな学校や産業がないので子どもも親の手伝いで無給でコバルトを掘る。そうした現場は軍が管理していてまともな取材はできず、複数の集積場や製錬所を経由して生産地はロンダリングされる。スマホやPCを使って生活するだけでこの構造に加担してしまうのがとても嫌な気分になる2026/02/21
ののまる
14
知ってしまった。私たちの携帯や、クリーンエネルギーとうたう電動自転車、電動自動車、パソコンのバッテリーが、コンゴの子どもや人びとの血と労働で作られていることを。この本で少しでも現況が変わってほしい。その彼らには電気もないし食べる物にも欠き、教育など夢のまた夢。むしろ、奴隷のような毎日と毒に冒され生き埋めになる墓場にいるのだ。コンゴ政府の問題もあるが、誰の犠牲の上にこの豊かさがあるのか。2026/01/08




