内容説明
非婚を選んだ女性が養子縁組により2人の娘を育て、考えたこと。
目次
プロローグ 現在を生き、未来をつかむ
第1章 新しい家族の誕生
第2章 養子縁組は「隠すもの」じゃない
第3章 娘たちの個性と才能
第4章 家族を取り巻く社会
第5章 韓国の養子縁組事情
第6章 子育てしやすい世の中にするには―お金、仕事、社会の安全
エピローグ 正解はないけれど
著者等紹介
ペクジソン[ペクジソン]
編集者。出版社トタルンウジュ(もう一つの宇宙)代表。20年間、編集者としてさまざまな組織での勤務を経て、2022年に出版社を設立。中国最後の母系社会として知られるモソ族に関する記事を読んだことをきっかけに現代版・母系家族の可能性を夢見るようになり、2010年と2013年に女児を養子縁組して育てている。2人の娘と一緒に世の中を学びながら、新たな知識と経験を積み重ねていくことに心をときめかせている
藤田麗子[フジタレイコ]
韓日翻訳者&ライター。福岡県福岡市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
読み友さんの感想を読んで。長く出版業界に携わっている女性が、子宮筋腫の手術を機に養子縁組を選択する。そのプロセスは少々驚きだったが、日本も韓国も法整備がどんどん改善されているんだろうな。親との関係、社会との関係もざっくばらんに書かれている。問題もあるのだろうに受けごたえがとても明るいところが素敵。母親から「結婚しろ」と言われても「結婚しなきゃ離婚もしないから大丈夫」って切り返すのは巧い!(笑)楽しいが「結婚」という制度が女性に強制してきたものにも気づかされると思う。男性にも是非手に取ってもらいたい。2024/12/03
チバ
3
養子を迎えるというのは夫婦が多いと思っていたのでそうではない著者に惹かれて手に取った。子供を育てられないという事情について正すのではなく、先ずは子供の安定を優先という思いが共感出来た。彼女の現代の家族関係を模索する姿勢に、養子以外の発想も与えられた。血が繋がっているというのは確かに大きな事実だけどそれであっても人間関係においては常に礼節が必要だ。そう考えれば血が繋がっていないことも大したことではないのかもしれない。そんな風に思えた一冊だった。2024/11/04
しおこ
3
図書館で気になって。予約も入ってた。独身の韓国人女性が養子を迎えた話をコラムのような感じで書かれている。読みやすい。実際の写真も載せられていて、働きながらひとり親として迎え入れているが習い事に通わせたりミュージアムに行ってみたりと、養子に対する漠然とした悪いイメージが変わった。確かに施設に入るより養子になったほうが愛情がたくさん受けられるんだろうなあ。女性の働きやすさや、女性だけ犯罪に狙われやすい等日本でも問題になっていることも書かれていてどこの国も同じだなあと思った。2024/10/24
Humbaba
2
大切な子供だからこそ、あえて悪い人ともあわせる。確かに子供時代であれば一緒にいる相手についても選べるので、悪い人とは一切関わらないようにすることも可能かもしれない。しかし、そうして純粋培養された場合、大人になって社会に出たときに免疫がなく余計な苦労を強いることになりかねない。社会は良い人ばかりではない以上、そのような人との付き合い方についても失敗できるときに学んでおいた方が最終的にはプラスになる。2025/02/03
-
- 電子書籍
- 野獣は朝からオフィスで