世界がわかる資源の話

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世界がわかる資源の話

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784479394068
  • NDC分類 334.7
  • Cコード C0044

出版社内容情報

 資源が私たちの生活に不可欠であるにもかかわらず、その地球科学的な知識を備えている人は多くありません。それはなぜでしょうか? 考えてみるうち、3つの理由がわたしの頭に浮かびました。

 1番目は、そもそもテーマとして大きすぎて、自分に身近なことと思えないから。2番目は、それゆえに「知ったところでその知識を生活でどう活用すればよいかわからない」から、です。3番目の理由は、資源に関する学校教育にあります。実は、ここ20年ほどのあいだ、高校生の大半は地学についてほとんど学んでいません。高校の理科教科である「地学」を履修した生徒は、全国でわずか5パーセントくらいしかいないのです。
 つまり、我が国の9割以上の若者がエネルギーや地球環境について持つ知識は、中学生レベルにとどまっている、という非常に困った状況なのです。しかも残念ながら、こうした事実はまったくといってよいほど認識されていません。

 ですが、主要な地下資源のほとんどを海外からの輸入に頼り、かつ地震国・火山国の日本に暮らすうえで、地学のリテラシーがないのはとても危険な状態ではないかと私は思います。地球に関する乏しい知識で、エネルギーや地球環境にかかわる重要な判断を下さざるを得ないからです。

 ところで、もし「石油があと○年で枯渇する」と言われたら、国民生活に関わるきわめて重要な資源問題であることはすぐ理解できます。だからといって、個人に何ができるかというと、ちょっと思いつきません。その点が、政治や経済や社会問題と違って「判断が難しい」ポイントであるように思います。資源に関しては投票や投資や善悪といった具体的な判断に結び付く手がかりのようなものが、なかなかイメージしづらいのです。

 しかし昨今、資源や環境の世界規模のトピックスがたびたび世間を賑わせていることもまた事実です。電気代の高騰、石油不足、世界的な半導体不足、ロシアのウクライナ侵攻と天然ガスの関係、レアメタルの争奪戦、SDGsにエコテロリスト……。現在進行中の世界を正しく理解するため、もっと資源についてくわしく知りたいというニーズがいつになく高まっているのは本当でしょう。

 よって本書では、エネルギーと環境の問題の根底にある自然現象について、地球科学の観点からわかりやすく解説しました。とくに、多忙な毎日を送っているビジネスパーソンや学生・院生、さらに行政機関やマスメディアで正確で最新の情報を切望している人々に向けて、最も重要な最先端の事実に絞って取り上げました。

 本書は全部で4章から成りますが、各章を構成する項目の左ページには本文を、右ページには図版で要点をまとめてあります。ここでは資源の知識紹介にとどまらず現代社会で進行中の課題まで踏み込んで記述しました。本を手に取った読者が知識と思想の両面から資源について学んでいただければ幸いです。

(「はじめに」より)

内容説明

「資源」について、我が国の9割以上の若者が持つ知識は、中学生レベルにとどまっている、という非常に困った状況です。だからこそ、資源を知ることは、大きな武器になります。資源を知れば、我々の生活の裏側が見えてきますし、あらゆるテクノロジーや世界情勢を左右するカギであることも、理解できるでしょう。本書を読み終えたあなたは、世界が今より少しだけ、わかっているはずです。

目次

第1章 水・森林―生命をつかさどる原初の資源(水はどこから来たのか;ここまで残酷な「水格差」 ほか)
第2章 エネルギー資源―文明の発展をつかさどる資源(上がり続ける電気代のからくり;エネルギー革命の功罪1 ほか)
第3章 鉱物資源―最先端のテックを左右する資源(鉱物資源の基礎知識;なぜ電線泥棒が増えたのか ほか)
第4章 資源の未来―環境保護の取り組みと私たちがすべきこと(宇宙から資源を得ることは可能か;地球環境をハックするジオエンジニアリング1 ほか)

著者等紹介

鎌田浩毅[カマタヒロキ]
1955年、東京生まれ。京都大学名誉教授、京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授。筑波大学附属駒場中学・高校を経て、1979年東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)主任研究官、1997年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。2021年から現職。日本地質学会論文賞受賞。理学博士(東京大学)。専門は火山学・地球科学・科学コミュニケーション。テレビや講演会で科学を明快に解説する「科学の伝道師」。京大の講義は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

32
電気代高騰、異常気象やパンデミック、エコテロリズム、ロシアと中国の動向、未来のエネルギー、食生活など、現代の様々な課題を「資源」という観点から読み解く一冊。水や森に関する現状と諸問題、エネルギー資源はどのような変遷を辿って、どういう位置づけにあるのか、鉱物資源を巡る世界情勢、や電気自動車の現状と課題などを踏まえて、これからどうすべきか、環境保護にどう取り組むべきかを考えてゆく一冊で、資源にまつわる様々な問題をテーマごとに見開きでわかりやすくコンパクトにまとまっていて、それぞれの論点も明確になっていました。2023/07/11

あっくん

16
「資源」という視点から世界情勢や各国のパワーバランス、そして日本の現在地を分かりやすく解説してくれています。 資源を制する者は世界を制す、と言えるほど経済的にも地政学的にも資源をどう戦略的に開発・調達するかが国家でも企業にも要求される。 一個人としては、まず今ホットな資源は何で、大きな流れはどこへ向かっているのかを押さえておくことで、資源保全に間接的に貢献できるのではないか。 流行りのSDGsといった理念を知るだけでなく、実際に行動する上での羅針盤となる情報が詰まっている。2024/01/07

hitomi

11
図書館の新刊コーナーで見て。エネルギーや地球環境についての情報は新聞などで得ているので多少は分かっているつもりでしたが、この本は体系的にまとめてあるので知識を整理し、アップデートすることができました。見開き1テーマで、左ページには本文、右ページには図版などで要点がまとめられています。「ストック型社会」から「フロー型社会」に戻そうという著者の提案に納得しました。そのためには一人ひとりの意識を高める必要があります。この本は入門編として最適だと思いました。2023/07/13

アマノサカホコ

10
東大阪市図書館。資源株探し。家庭用宅配水利用者5%。定期配達の安定性&成長右肩上がり。メタンハイドレートは研究中の資源、都市鉱山(リサイクル)2030年までに倍増計画、酸化ガリウム市場が拡大と予測、宇宙産業市場は20年間で約3倍で伸びると予測。宅配水関連銘柄、都市鉱山関連銘柄とノベルクリスタルテクノロジー(酸化ガリウム)関連銘柄に注視しよう2023/07/01

4
覚書「夢の酸化ガリウム」チェック 次のパンデミックは土と森 温暖化の影響でシベリアが最高気温38℃を記録 このまま高温が続くと永久凍土が溶け出して地下に閉じ込められていたウィルスがでてくるとのこと。 以前読んだ池井戸潤さんの民王シベリアの陰謀もシベリア凍土からウィルスが出てくる内容だった うーん資源が有る無しでわ大違い 2023/06/28

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