もてなしとごちそう

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もてなしとごちそう

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784479393542
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

旅をしていると、誰かの家に誘われて食事をするということがある。

忘れえぬ人と料理の記憶の断片をめぐる17のエッセイ。

内容説明

なぜその料理は食べ続けられてきたか。なぜひとはだれかと一緒に食べるのか。世界の食卓をめぐる記憶。味覚と嗅覚を刺激する「食の歓待」17篇。

目次

クスクス うちに食事に来ませんか―チュニジア
干拌面 ルーツに沁みる汁なし麺―華僑
マトケ マッシュドバナナが恋しくて―ウガンダ
アキー&ソルトフィッシュ ラスタおじさんの滋味―ジャマイカ
ヒン 九年越しの食卓―ミャンマー
インスタントコーヒー ご馳走させてもらえませんか―ロヒンギャ難民キャンプ
バーズィンジャーンマクリー ナスの素揚げが食べられるまで―シリア
平壌冷麺 臓腑を揺さぶる贅沢の味―朝鮮民主主義人民共和国
フィシーフ ウキウキしながらボラを食う―エジプト
イフタール 断食明けのまぜご飯―バングラデシュ
ゴヴェヤユハ スープの冷めない距離―スロヴェニア
クゲリス 時代を語るポテトプリン―リトアニア
ツェドメモクモク カタチのちがう蒸し餃子―ラダック
ブンナ アラビカコーヒーの森へ―エチオピア
年菜 おせち料理に願いを込めて―香港

著者等紹介

中村安希[ナカムラアキ]
1979年京都府に生まれ、三重県で育つ。カリフォルニア大学アーバイン校芸術学部演劇科卒。香港大学大学院ジャーナリズム専攻修士課程修了。ノンフィクション作家。2009年、47カ国を巡る旅をもとに書いた『インパラの朝』で開高健ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒデミン@もも

38
ほぼ同時に読んでいた世界グルメ旅本とこの本の違いは、中村さんは文章が上手い。三重県の公立中高卒業。子どもたちが在学中、学校図書館に賞を取ったインバラの朝を寄贈していただいた。それ以来のファン。まるで物語を読んでいるかのように無謀な旅にハラハラさせられたり感動させられたりしながらノンフィクションの旅は続く。もう少し堅い政治関係のルポとかも書いて欲しいなぁ。2021/01/31

和草(にこぐさ)

19
行動力のある女性。旅慣れもあると思われるが、外国へ行き、その土地の物を味わう。ここまでできる著者が羨ましい。2021/09/15

ようはん

18
戦争や民族対立の影がありつつも、歓待してくれる人々の暖かさは世界共通。戦火に見舞われているシリアはありし日は旅人の楽園と呼ばれる程に平和だったという。世界が安心して旅が出来る日は来るのだろうか。2024/07/23

uniemo

14
昔からレシピ本よりも少し詳しめに料理について書かれている小説や紀行文から料理のレパートリーを増やすのが好きでしたので本作はとても面白く、具材が揃っていたので早速ドイツの名もない料理を作ってみました。他にもココナツミルクとトマトの煮込みなんて絶対美味しそうなのでタンザニアの料理も作ってみたい。初めて読む作家さんでしたが楽しそうな旅も難民キャンプもフラットな感じにその土地や料理を描写してくれる文章がとても良かったです。他の本も読んでみたいです。2020/11/22

lily

11
記念すべき1400冊目は、敬愛するフリーライターの著者が世界各地で歓待された日々と食事を綴ったエッセイ。著者は人当たりの良さから色んなところで食事を勧められる。そして振る舞われる料理は、手に負えないややこしいものでなく、安定した家庭料理。日本で流行った「おもてなし」でここまで出来るか…と恥ずかしくなる。コンチネンタルなグローバルスタンダードではなく、地元の人がごく普通に食べている食事に光を当てる姿勢に頭が下がる。ユダヤ教やイスラム教の食に対する禁忌はが気候や効率の観点から規定されたという指摘には納得。2023/09/19

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