出版社内容情報
フィンランド人は内向的? 世界一幸せ? ヘルシンキに暮らす著者が、一括りにできないフィンランドの人々を描くせきららエッセイ。
内容説明
いつでもどこでも自然体~。フィンランド人と結婚し、夫・子供二人とヘルシンキに暮らし早数年。どっぷり住んで見た個性あふれでるフィンランドの人々をユーモアたっぷりに描く赤裸々エッセイ。ある時はアラフォー男達が「推しスイーツ」の白熱談義、スーツもヒールも身につけずみんな森へ行くみたいな格好で出勤してるし、バスに乗れば赤髪ピアスの一見怖そうなお姉さんも編み物をたしなんでいたり、蚤の市では、えーそんなものまで売ってるの!?今日も平常運転のフィンランドに笑って脱力してととのっちゃいます。
目次
はじめに フィンランド人を見分けるには
第1章 ヘルシンキの街角で
第2章 ととのわない楽しみ
第3章 それぞれのやり方で
第4章 もちろん楽ありゃ苦もあるさ
第5章 どっぷり暮らせど謎はつきない
おわりに フィンランドは今日も平常運転
著者等紹介
芹澤桂[セリザワカツラ]
1983年生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。2008年「ファディダディ・ストーカーズ」にて第2回パピルス新人賞特別賞を受賞しデビュー。ヘルシンキ在住。フィンランドに移住して書いたエッセイ「フィンランドで暮らしてみた」(ウェブ連載)が飾らないユーモア溢れる文章で人気を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
105
「幸福だからって別にいつも笑っているわけじゃないでしょ」…確かに。海外旅行中でも平常運転という気質がいいなーと思った。 2024/07/05
こばまり
40
トーベ・ヤンソンの伝記映画を観たきっかけでお国柄が知りたくなり、書影のブルーに惹かれて手に取ったがこれがヒット。著者のフラットな視線は私好みである。フィンランド気質にも好感。ただ、私が彼の地へ赴けば際限なく太りそうな気はする。2024/10/15
宇宙猫
22
★★★★ フィンランドでの暮らしについてのエッセイ。スウェーデン人の方が少しパリッとしているとか、フィンランド人は物事にあまり頓着しないなど、少々田舎的なのかしら。サウナや夫の友人たちとの人間関係、価値観の違いに苛立ってしまうことなど面白く読めた。2023/09/09
遙
21
まず大前提に文章が上手なので、ぐんぐん読まされます。今作はフィンランドの生活において、そこで出会ってきた人々の人柄や特徴を物語るエピソードに焦点を置いた一冊になっております。 長距離列車で出会った飴をくれる可愛らしい老婆夫人、オタクだったけれど旅に目覚めたトムの話、住宅購入時、オーナー家族の歴史話、サウナとフィンランド人、そして、何故フィンランドが幸せな国と呼ばれるのか。 これを読めば、一目であの人フィンランド人ね!とわかるようにはならないと思うけど 学ぶべきところは多いなぁと思えます。2024/03/24
mariann
20
芹沢さんのフィンランド記の何作目か。今回はフィンランドの人はこんな感じですよー。とか文化や住むところのハウツー本なニュアンスが強いかな。楽しく読了。2023/07/12