出版社内容情報
大和書房60周年記念・復刊文庫、第2弾! 人間関係のストレスを依存心と向き合い解消する!ウィズコロナ時代に再び読むべき一冊!
内容説明
「安心」は「幸福」以上に、生きる土台である。今まで必死に生きてきた「自分の価値」を信じる。
目次
第1章 受け身の生き方からは何も生まれない―甘えと他人依存の心理構造
第2章 なぜ自己不安に襲われるのか―「やすらぎ」を求めて得られない、その根本原因
第3章 対人緊張の呪縛から逃れられない―依存心という“内面”に巣食う敵
第4章 他人を恐れず、自分にとらわれず―受け身の生き方を転換させるために
第5章 不安を断って安心感をつかむ―依存心という“鎖”をどう切り離すか
第6章 安心感の持てる人間関係をつくる―こうすれば自己不安は「くつろぎ」に変えられる
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を卒業、同大学院社会学研究科修士課程を修了。早稲田大学名誉教授、ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問。ラジオのテレフォン人生相談で、半世紀以上出演中。著作は文庫を含めると600冊以上、海外での翻訳出版されたものは約100冊、アメリカ、カナダ、ドイツ、フィリピン、韓国など世界中で、講義、講演を行なっている。外国の著作で日本語に翻訳したものは、40冊以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kanaoka 57
5
依存心が強いとは、どういうことで、どのような態度に現れるのかなど、人間の行動原理が理解できました。 私自身は依存心が高いと思っていないのですが、私と相性の良くない人には、よく見かけるタイプです。 事実(自分自身と環境)を直視し、逃げ道をつくらない事。自らの立場を明確にして責任をもつ事。自己の個別化を確立する事。自己は時間とともに、また、行動する事で変化していく、それに合わして目的(課題の克服)も変化させていく事。共生関係ではなく共感関係。人は幸せよりも安心を求めている。安心を得た者だけが幸せを求める。2023/11/25
maa
0
人は受け入れられることによって安心感を持てる。強い立場にある人が依存心を持っているとき弱い立場にある人は所有されたり利用されることはあっても受け入れられることはない。弱い立場にある人は相手に役立つことによって評価されようとする。受け入れられないことの原因を自分に求めてしまう。受け入れられないのは相手に受け入れる能力がないから。安心感を求めている人がこの理解を欠けばいつまでも無駄な努力をすることになる。安心感を持てない人は幼い頃から多くの人に所有されたけど受け入れられることがなかった人であろう。2025/04/14
みぃ
0
幼児的依存心が強いこと、自立して生きられないことがいかに人生に不幸をもたらすかがくどいくらいに丁寧に説明されているので理解しやすかった。依存心の親子間連鎖の恐ろしさを語っているがまさにその通りだ。1982年の古い本だが、子育て中の若い人に是非読んで欲しい本。 ⭐︎42024/03/01