出版社内容情報
酒のすべてを知り尽くした居酒屋作家が、「家飲み」の流れ、酒の選び方、注ぎ方、酒の肴まで「究極の飲み方」を書き下ろし。
内容説明
そこは、空っぽになる豊かな世界。社会も、人間も、何か考えることもすべてを断ち切った「無の時間」こそが、家飲みの神髄。盆まわりのつくり方、酒器の選び方、ビールや日本酒の注ぎ方、酒の肴も初級から上級まで。そして、一人酒時間の過ごし方を―。居酒屋作家・太田和彦が「家飲みのすべて」を語り尽くした究極の一冊。
目次
家飲みの作法(外で飲むこと;家で飲むこと ほか)
第1部 ビール(ビールの注ぎ方;開眼はドイツ ほか)
第2部 日本酒(お盆まわり;日本酒の買い方 ほか)
肴を楽しむ(初級;中級 ほか)
自分の世界(何をしているか;心を託す ほか)
著者等紹介
太田和彦[オオタカズヒコ]
1946年、北京で生まれ長野県松本市で育つ。デザイナー、作家。東京教育大学(現筑波大学)教育学部芸術学科卒業。資生堂宣伝制作室のアートディレクターを経て独立し、「アマゾンデザイン」を設立。デザイン関連の受賞多数。2000~06年度、東北芸術工科大学教授。本業のかたわら日本各地の居酒屋を訪ね、テレビ番組のナビゲーターとしても活躍している。1990年に初となる著書『居酒屋大全』(講談社)を刊行。以後、多数著作を上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のぶ
73
太田和彦さんと言えば、居酒屋探訪の達人で自分も多くの著書を読んでいるが、現在のコロナ禍で、居酒屋にも行けないのが発端か、書き下ろしで家飲みの本を出してくれた。日頃から居酒屋にはそんなに通える身でもなく、その極意を楽しませてもらった。家飲みにも徹底した作法があり、ビール、日本酒の作法が十分に著されていて、茶道ならぬ酒道が存在する事がよく分かった。その作法のあとには肴に関してのこだわりが書かれている。これを参考にすれば、晩酌の楽しみも変わって来るだろう。ただ、居酒屋に関しての記載も多いのはご愛敬か?2021/09/23
あつこんぐ
32
うちの亡父も小鍋に昆布を敷き、スーパーで買った安い豆腐を丸々一丁湯豆腐にして焼酎のあてにしていました。子供の頃、父がとても美味しそうに食べるので「ちょっと、ちょうだい」と1口貰うのですが淡白すぎて「どこが美味しいんだろう」と不思議に思っていました。中年になった今は湯豆腐の美味しさがわかってきました。普段はビールばかりで日本酒は全く飲みませんが、この本を読むと熱燗を飲んでみたくなりました。でも、熱燗初心者🔰なのでまずは居酒屋からですね。2021/11/18
Mark X Japan
11
とくしゅな状況下だから、著者の『家飲み大全』が誕生したのでしょう。ビールの注ぎ方や簡単なつまみの紹介などは、とても参考になりました。往年の名作映画や俳優・女優の脱線には、ついて行けませんでした。☆:4.02022/03/06
DEE
6
サラリーマンを辞めてから横の繋がりが殆どなくなり外飲みの機会はほぼゼロになった。 帰らなくていいし、すぐに寝られるし家飲みはいい。外でしか食べられない物もそれほど多くないしね。2022/04/15
びぜんや
5
「居酒屋大全」の著者の本だけあって、居酒屋の紹介も多数ですが、メインとなるのはもちろん、家飲みに関する蘊蓄やこだわりの数々。「面倒だなぁ」「ここまでこだわらなくても」と思う部分もありますが、著者が提唱しているのは高級でも高尚でもなく、すぐに実践できそうで、かつ家飲みを深くしてくれそうなものばかり。ただのアルコール摂取ではなく大人の男のホビーとしての家飲み、あるいは居酒屋ごっこが提唱されていて、興味深く読了出来ました。★★★★☆2022/01/01