出版社内容情報
単行本で5万部超えのベストセラー、待望の文庫化!! 気鋭イラストレーターが描く世界初の死の本!
内容説明
死んだらコオロギになる。そう信じる人々がいる。あばくのでもなく、かくすのでもなく、寄藤文平が描いた等身大の死のカタチ。「死ぬってなに?」素朴な疑問を、絵で考えた新しい「死の本」。
目次
はじめに
死の入口
死のカタチ
死のタイミング
死の場所
死の理由
死のものがたり
死のしまい方
著者等紹介
寄藤文平[ヨリフジブンペイ]
1973年長野県生まれ。1998年ヨリフジデザイン事務所、2000年有限会社文平銀座設立。広告やプロジェクトのアートディレクションとブックデザインを中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
zirou1984
45
「されど死ぬのはいつも他人」という墓碑銘を残したのはマルセル・デュシャンだけど、僕達はいつか死ぬという事実をどれだけ受け入れているだろうか。本作はそんな平等に迫り来るテーマについて、JTの広告で有名な著者によってカタログ化された死についての入門書。世界各地の宗教信仰や現代科学を並列に置いた死のカタチや統計データ、歴史上の偉人から有名作の登場人物まで様々な死について取り上げる。その上で向き合わされるのは死への態度であり、自分の人生のたたみ方。怯えながらも笑えてしまう、今までにない読む楽しさに溢れた一冊。2017/01/25
りんご
34
イラストレーターでもある著者。なんで、装丁も挿絵もご自身によるもの。伝えたいことがイラストでかなりわかりやすく描かれてて、理解がしやすいです。映画や漫画、データに基づく数々の死がポップに表現されてます。植村直己と自分の祖父が並べてあって、起伏の差がすごい。んでも死んだらただの死んだ人やんね。まとめも大変腑に落ちる。2025/11/22
ちさと
33
これで暫くはやめよう。死ぬってなに?死んだらどうなる?臨終の際の皆の態度ってどんなもん?死にまつわる色んな形を列挙した本です。国や宗教、時代によって変わる「死のカタチ」を紹介した部分が愉快でした。死んだらどうなるかなんて誰も知らないし、どうせなら楽しいイメージをしたいですよね。アイヌの人々のように「パラレルワールドへ行く」もいいし、パプアの人々のように「近所の島に行く」もいいな。現代生物学的に「人の体になる」とか「乗り換える(遺伝情報として)」が端的だけど夢がない。1番嫌なのは「地獄へ落ちる」ですかね。2019/03/23
TANGO
33
いつもそこにあるのに、うまく説明出来ない、というか、見ないようにしてる、というか、気になってはいるけれど口に出しにくいもの=「死」というものに対して、可愛いイラストと真面目な文献や資料で、向き合ってみて、必要以上に構えたり怖がったりしなくてもいいのかな、とも思ったり、今の自分に出来る「死」とのつきあい方を考える機会をくれる1冊。2016/12/20
河瀬瑞穂@トマト教司祭枢機卿@MMM団団長
23
先日、死にかけたので。色々な「死の形(図解)」。さらりと読めるのに、妙に深い。手元においておいて、時々ぺらぺらと読み返したくなる一冊。2017/04/06




