感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
55
元版は2005年刊行。著者は当時の社会を論じて、今や社会人も父母も皆がおかしくなっており、その根本原因は、幼いときに子供のいやがることは一切させなかった教育にあるという。時代は変わって、今や私たちの周りにはスマホを始めとする電子機器が溢れ、人々の幼児化を促進するツールとして大きな影響を与え続けている。著者の論を踏まえれば、幼児期におけるしつけと学校での道徳教育、他人に与えることを知るボランティア活動をさらに進めたい。所論の多くが著者の持論とするところではあるが、世代を超えた教えとして現代も傾聴に値しよう。2025/05/03
シュラフ
29
みなさんの感想が肯定派と否定派に見事に分かれているのは、上から目線的な著者のものの書き方に反発・とまどいを感じる人が多いということだろう。たしかに極端すぎるところはあるのだが、書いてあることのスジは通っているのだから素直に読んでみればいい。"若者には勤労奉仕をさせよ"と筆者は主張する。わたしは全面的に賛成。人の存在意義とは誰かの役に立つこと。大切なのは利他心。「世のため、人のため」に生きてる大人って格好いいよね。カネのため、自分のためだけっていうのは格好が悪くていけない。他人のために流す汗は気持ちいいよ。2016/09/12
金吾
22
読みやすい文章で曽野さんが伝えたいことを伝えています。第1章、第2章が面白かったです。2024/12/11
はるき
22
いやはやお強い。明晰でいっそ男性的なストイックさを感じる文章に何度も膝を打つ私です。矛盾や欺瞞を堂々と論破する果断さが光っています。2016/12/26
ごへいもち
14
なぜ今の時代にこれを文庫化して出版するんだろうか。イマイチ2012/07/26
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