内容説明
新興企業は、一歩足を踏み外すと、一瞬のうちに奈落の底に沈む。イ・アイ・イグループの高橋治則、誠備グループの加藤〓(あきら)、アスキーの西和彦、光通信の重田康光、リキッドオーディオ・ジャパンの大神田正文、クレイフィッシュの松島庸。時代の寵児だった起業家たちが見た天国と地獄とは―。企業社会の闇をえぐる書き下ろしノンフィクション。
目次
第1章 長銀を喰い潰した男―高橋治則(イ・アイ・イグループ)
第2章 政・財・暴が群がった兜町の風雲児―加藤〓(あきら)(誠備グループ)
第3章 「日本のビル・ゲイツ」になり損ねた天才―西和彦(アスキー)
第4章 光速の蓄財マジシャン―重田康光(光通信)
第5章 闇に堕ちた東大卒起業家―大神田正文(リキッドオーディオ・ジャパン)
第6章 悪魔に会社を奪われた最年少上場社長―松島庸(クレイフィッシュ)
著者等紹介
有森隆[アリモリタカシ]
経済ジャーナリスト。1945年生まれ。1969年早稲田大学文学部卒業。三〇年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nobody
8
西井一夫は狼達の季節以後「もはや『世代』はない」といった。「伝えるべき経験はない。歴史は終わった。もうどうにもならない。人類の時代は終わった」のだと。今生きているのは人間ではない。6人のうち「世代」に属するのは高橋治則と加藤暠の2人である。重みが違う。素朴にいって勉強力が違う。高橋に対する見方が少し変わった。高橋は捨て身の反撃をして大蔵省を道連れにした。もっとも「大蔵省解体」といっても「大日本帝国崩壊」と同じで、実質的には検証を要する。バブル崩壊後、自民党ー竹下登ー大蔵省ー長銀ラインと新進党ー金丸信ー小沢2023/07/23