内容説明
防御こそ最大の攻撃である。「守り勝った」男たちの全145試合の軌跡。日本プロ野球界にはびこる「常識のような非常識」を打破し続けた「独創」の監督・落合博満と中日ドラゴンズ、緻密細心の激闘譜。
目次
胎動―キャンプ&オープン戦2月・3月
挑戦―ペナントレース4月
転機―ペナントレース5月
飛躍―ペナントレース6月
自覚―ペナントレース7月
重圧―ペナントレース8月
確信―ペナントレース9月
歓喜―ペナントレース10月前半
決戦―日本シリーズ10月後半
著者等紹介
横尾弘一[ヨコオヒロカズ]
ベースボール・ジャーナリスト。1965年、東京生まれ。立教高校時代は硬式野球部に所属。立教大学卒業後、出版社勤務を経て、98年からフリーランスに。2004年は『週刊ベースボール』誌で「超野球学・実証編―監督・落合博満の視線」、『TVステーション』誌で「球界表裏のドラマ」を連載。プロ、アマ、メジャーを含めて年間250試合以上の野球の試合を取材する
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感想・レビュー
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再び読書
35
著者が落合氏に心酔しているのが、よくわかる。読み物としては、中日ファンや落合ファン以外は、少し読み進めるのに時間がかかるが、まファンとしてはたまらない価値がある。事細かに取材を続けてきたのがよくわかる。野球をよく勉強している。でなければ、落合氏の信頼は勝ち得なかったであろう。技術論に言及しないが、見るファンの目線では、中途半端は解説者よりは余程説得力がある。選手を信じて、采配して責任を負う姿勢が、選手自身を動かしたと感じられる。井端との信頼関係が、脆くも崩れた事実を知ってるので、少し皮肉に感じる2016/06/03
fogman
4
僕が中日ファンになるきっかけになった2004年のシーズン。今では押しも押されぬ名将・落合博満監督の1年目を追った一冊。当時を懐かしみながら読みました。今ではほとんど見られませんが、この頃は初々しい言動が多かったですね。笑2011/07/18
imagine
2
落合監督が就任して、キャンプを紅白戦でスタートさせると宣言したとき、まだ見ぬドラゴンズの黄金期の到来を期待したものだった。この本は、その就任一年目を追ったもの。文中にもあるように作者が監督と信頼関係を築き、何かが起こると確信した先見の明から生まれた作品。2013/04/08
SU
2
厳しくて優しい監督、それがこの本を読み終えての感想。『痛いところがあったら使わない。代わりの者を出す。しかし、それでレギュラーを奪われるのは自己責任。』2013/03/13
尋日
2
マネジメントに当たって葛藤やマイナス思考から逃げるから自分は駄目なんだということを思い知らされたね。真面目に生きようね。うん。2012/05/21