ふるほん文庫やさんの奇跡

谷口 雅男【著】

ダイヤモンド社（1998/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 260p／高さ 19cm
• 商品コード 9784478950333
• NDC分類 024.8
• Cコード C0023

出版社内容情報

化粧品セールス日本一から転身、古書業界の不毛領域で、大成功。さらに大きな夢を追う破天荒人間の驀進ドキュメント。

内容説明

誰もが無謀と言った文庫古本業をゼロから立ち上げ、独創的な営業アイデア連発で、世界最大・４０万冊のビジネスに。元・化粧品セールス日本一の凄腕、今や文庫の鬼が、壮絶な生き方を全てさらけ出した半生記。

目次

序章　「文庫専門古書店」を決意するまで
１章　「ふるほん文庫やさん」堂々開店
２章　「ふるほん文庫やさん」、北九州へ大移動
３章　天よりの助け、ＪＲ九州キヨスクへの進出
終章　「財団法人としょかん文庫やさん」の誕生へ向けて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[阿部義彦]

1998年の発行。風俗から身をたてて、転職、再びパチンコ屋の店員となっても文庫に取りつかれ日本一の古本文庫屋を目指そうと一念発起、パチンコ屋に勤めつつ商品知識を得るために岩波文庫を読み漁り、自腹で文庫を集めてついに、ふるほん文庫やさんを開業。何度も危機に陥るがその度強力助っ人が現れます。立身出世ものとして無類の面白さ。兎に角熱いです。新聞にも取り上げられて一躍時代の寵児にと持ち上げられます。しかし、Amazonでほぼ一円で文庫が買える今。その後この会社は倉庫代が払えず著者の谷口は行方不明に。栄枯盛衰無情！

2018/03/11

[ジョニーウォーカー]

図書館本。在庫総数11万冊、日本初にして最大の文庫専門古書店「ふるほん文庫やさん」を開業した男の一代記。パチンコ店で働きながら文庫本を買い集め、朝は牛乳1杯にロールパン1個、昼はおにぎり2個、夜は納豆と豆腐に白菜という1日240円の生活を7年半。読書は1日1冊を目標に3年間で1310冊を読了するなど、その桁外れのバイタリティーと執念に、読んでいて軽く眩暈をおぼえた。ちなみに本書を読後、お店の現状をウェブで調べてみたのだが…文化事業とビジネスの両立はつくづく難しい。

2009/05/15

[沈丁花]

2000年代初頭に読んだ。目的達成のための努力がすさまじく痛快で、忘れられない本。