内容説明
「俺は悪党じゃないさ。正義の味方だ。ただ、世間の正義と俺の正義が違うだけだ」その男、鷲津政彦―。「自分がどんなことをしても、この会社を蘇らせて見せる。そのために、自らが率先して行動し、従業員たちと一緒に汗を流す。それが、連帯感や希望を生むものです」その男、芝野健夫―。「たとえ家族から鬼と言われ、恩師達から恩知らずといわれようとも、私は、祖母の御霊に誓う。必ず、私がミカドホテルを再び世界に冠たるリゾートホテルとして蘇らせてみせる、と」その女、松平貴子―。この3人が数奇な宿命の糸に操られ、時に対立し、時に共鳴しながら展開される人間ドラマ。日本の再生の鍵を握るものとは何か。そして、彼らは、自らに課した目的を充たすことはできたのか。絶望の淵から覗く今を生きるヒントとは…。膨大な数の関係者への取材を重ねて紡いだ、世紀をまたがる壮絶な日本再生ドラマの行方は…。
著者等紹介
真山仁[マヤマジン]
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒。読売新聞記者を経て、フリーライターに。2003年大手生保の破綻危機を描いた『連鎖破綻 ダブルギアリング』(香住究の筆名で、共著として刊行。ダイヤモンド社)でデビュー。04年12月、『ハゲタカ』で、ソロ作家としてデビューを果たす
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