出版社内容情報
農業をコストと利益面だけでとらえる風潮に真向から反論。主食としての米,国土保全,自給率の問題など様々な面から将来を展望。
内容説明
農業や林業を出荷額だけでみるとGNPのわずか3%にしかならない。これは、GNPというものが「フロー」の集積のうえで成り立つ数字だからである。しかし、農業は「フロー」でとらえてはならない。「ストック」としての面に大きな意味がある。つまり農業は、短期的なコストと利益の相関ではなく、国民的な財産と考えるべきなのである。それだけの意識転換で農業に対する見方はずいぶん変わってくる。
目次
プロローグ 「農」受難の時代に
1章 「農」の本質を考える(食糧の国際分業はほんとうに可能か;「農」を忘れた文明は滅びる;農業は国土をメインテインしている;いまこそ「農」を考えるとき)
2章 「農」の現状を考える(「農」はなぜ過保護といわれるのか;日本の農業システムは世界に通用する)
3章 「農」の可能性を考える〈1〉(制約があるからこそ可能性も開ける;情報化社会と農業;生命産業コンプレックスの提唱)
4章 「農」の可能性を考える〈2〉(農と工、地方と都市の融合;すべての道は「農」に通じる)
エピローグ 「農」こそ21世紀型産業
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