出版社内容情報
同時多発テロでなぜアメリカが狙われたのか。中東イスラム世界とアメリカの対立原因を徹底分析。中東とアメリカの関係がわかる。
内容説明
中東・イスラム世界の「テロ組織」が反米テロ活動を繰り返すのは、彼らを取り巻くさまざまな背景において、反米感情が抜きがたく染み付いているからにほかならない。したがって、反米テロについて考えるには、彼らの反米感情がどのような経緯で発生し、醸成されていったのか、そのプロセスとその背景を理解する必要がある。本書は、このような視点から、中東・イスラム世界とアメリカとの歴史的な関係をまとめたものである。
目次
第1章 反米感情のルーツ
第2章 アラブ民族主義と東西冷戦
第3章 イラン・イスラム革命の衝撃
第4章 レバノン紛争とインティファーダ
第5章 湾岸戦争からオスロ合意へ
第6章 同時多発テロとアフガニスタン空爆への連鎖
著者等紹介
内藤陽介[ナイトウヨウスケ]
1967年東京都生まれ。90年東京大学文学部卒業。現在、同大学大学院人文社会系研究科助手。研究分野は郵便学、イスラム政治思想史
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
姉勤
35
2001年の著作のため、ビン・ラディン殺害やアラブの春、IS、そしてガザ地区の現状に至るまでは載っていないが、基礎・基本なる原点に通じるアラブ諸国と欧米の関係性を紐解ける。元凶は英仏だが、彼らは狡知の歴史をアメリカより積んでいるため無責任を以て回避した。その分、馬鹿正直に介入したがゆえ、アラブ諸国の怒りと恨みに火を注ぎ、味方したイスラエルの不審すら招いた米の印象。結局、相手を人間扱いしてさえいればこのような仕儀にならないが、三十年戦争後のウェストファリア体制を待つ様に、果てまで殺し合いをするしかないのか。2024/08/16
yuka
19
見方を変えれば、アメリカのやってきたさまざまなことが起因して、テロが起きたと言える。アメリカ側からずっとニュースを見てきたと、気がついた。2019/11/16
トッド
4
反ナチスで英米ユダヤが共闘。ユダヤ過激派シュテルンは反英テロ⇒英は国連にぶん投げ。パレスチナ支持派アラブvs併合派ヨルダン。国連勧告聞くアラブと無視する以色列。53年CIA主導クーデターでイランに親米政権。北側⇒欧米中東反ソ同盟。南側⇒アラブ反以色列同盟。79年アラブ盟主エジプトの勝手な和解にアラブ激怒⇒盟主はサウジに。PLO⇒82年レバノン→チュニジア撤退、91年湾岸戦争でイラク支持した為破綻寸前に。アフガン王族政治⇒64年民主化⇒73年~クーデターで共産化⇒内戦→ソ連侵攻。南部パシュトゥニスタン問題。2017/05/19
らじお
0
図書館で目についたので手にとってみた。2001年に書かれただけあって、今読んでも目新しい情報はなし。情報は鮮度が大事ですね(笑)2011/08/26
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