「異脳」流出―独創性を殺す日本というシステム

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「異脳」流出―独創性を殺す日本というシステム

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  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478890158
  • NDC分類 407
  • Cコード C1040

出版社内容情報

創造力を発揮するために今の日本に欠けているものは何か。世界をリードする研究者の足跡をたどり、その独創性の源を探っていく。

内容説明

創造力を発揮するために今の日本に欠けているものは何か。なぜ日本人にノーベル賞は少ないのか。外国で活躍する研究者たちはなぜ日本に帰りたがらないのか。七人の「異脳」たちの足跡をたどり、その独創性の源を探る。

目次

第1章 日本を捨てた「青色の職人」―中村修二(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)
第2章 カーボンナノチューブでナノテクの世紀を拓く―飯島澄男(NEC基礎研究所主席研究員)
第3章 タンパク質の美学を追うポストゲノムの旗手―伊倉光彦(トロント大学教授)
第4章 細胞のコトバを運ぶ新規物質を追い求める―柳沢正史(テキサス大学サウスウエスタン・メディカルセンター教授)
第5章 独自に開発した技術でクローン研究に挑む―柳町隆造(ハワイ大学医学部教授)
第6章 世界の目を環境に向けた地球温暖化予測の先駆者―真鍋淑郎(前地球フロンティア研究システム領域長)
第7章 ノーベル経済学賞に最も近づいた日本人―雨宮健(スタンフォード大学教授)

著者等紹介

岸宣仁[キシノブヒト]
1949年埼玉県生まれ。73年東京外国語大学卒業後、読売新聞社入社。横浜支局を経て経済部に勤務し、大蔵省、経企庁、日銀、証券、経団連機械、重工クラブなどを担当。91年読売新聞社を退社。経済ジャーナリストとして、財政・金融、技術開発、知的財産権などに関する原稿を雑誌に執筆している
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mosak15

0
後半は流し読み。専門的な内容は頭に残らなかった。有名な中村修二氏など日本が誇る優秀な研究者や技術者たちのエピソードは心に残る。母国の改善を願うのは誰もが共通して思うことだが、今も日本の研究者や技術者たちをとりまく状況が変わっていないことを考えると、日本というシステムの改善は時間がかかりそうだ。2012/08/27

gado

0
あの青色の人とか。確かに日本のシステムにネガティブな面はあるかもしれないけど、それをばねとできる人たちの話でもあるんだとおもう。逃げたんじゃなくて飛躍というか。うまくいえないけど、環境がそうさせただけではなくて、もっと主なところは本人の情熱と努力なんだと思う。2011/02/13

driver1988

0
気になったのは、第3章伊倉氏と6章真鍋氏が日本に対して直接的な批判を避けている点。「自分が籍を置いた組織には迷惑をかけてはいけない」という気配りなのだろうか。辛口の批判を期待したので正直ガッカリしたが、それ以上に役人がそうゆう日本人的性質(?)を知った上でわざわざ研究所でのポジションを用意した可能性があるのではないか。だとしたら見事に口を防ぎ批判を封じ込めることに成功していることに納得する2010/11/03

issy

0
「異脳」の日本人研究者が日本を離れアメリカで活躍する(流出)事例を通して、科学研究分野で世界最先端を行く日本人がいること、しかしながら日本国内には彼等が満足のいく研究をする環境が整っていなかったこと、特に後者の要因としての産学官それぞれにおける慣習・体制・規制等の問題が指摘されている。昨今、事業仕分けで研究分野の取捨選択や費用対効果が注目されているが、研究者が能力を発揮できる環境を整備するための無意味な規制の見直しやより公正な研究評価システムも併せて検討する必要がある。2010/05/22

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