出版社内容情報
工業化による耕地減少と水不足。中国が食糧輸入大国として登場するとき,世界は大混乱に陥る。大論争を呼んだ中国食糧予測。
内容説明
これは、起きるかもしれないことではない。すでに起きていることである…。世界中で大論争を巻き起こした食糧危機分析。
目次
1 食糧輸入大国の出現
2 さらに五億人
3 食物連鎖の階段を上る中国
4 縮小する耕地
5 深刻化する水不足
6 限界にぶつかる土地生産性
7 拡大する穀物不足
8 穀物を求める競争
9 食糧不足の時代が始まる
10 いま何をなすべきか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっち〜
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題名に「中国」とありますが、中国は題材や具体例の一つで要点は世界的な食糧不足の可能性についてです。この本では、中国が経済成長し、人口も増え、裕福になった人たちが穀物や肉(家畜を育てるのにも穀物が要る)を多く食べるようになった仮説が描かれていますが、仮に中国がそうならなくてもインドや東南アジア諸国など成長している国は多いので、いずれにせよ食料不足は避けられなさそうです。もっとも、この説に反論もあるようですが。そして、これを読んだ後『百姓貴族』辺りを読むと「自給自足最強説」が割と現実味を帯びてきます(笑)2016/03/06
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- 和書
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