エントロピーとエコロジー―「生命」と「生き方」を問う科学

エントロピーとエコロジー―「生命」と「生き方」を問う科学

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784478870013
  • NDC分類 426.5

内容説明

よみがえれ、水と土の惑星。原子力発電に代表される科学技術文明への根源的批判と、エコロジカルな循環回復のための提言。

目次

1章 エントロピーとは何か
2章 資源物理学の考え方
3章 生命とエントロピー
4章 生きている地球―エコロジーの基礎
5章 循環を破壊する石油文明
6章 科学技術の幻想―原子力発電
7章 人間を含めたこれからの自然
8章 価値観の転換のために
付章 エントロピーと原子力発電

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

29
槌田敦の本は、読むとすごく分かりやすい。資源物理学入門は、大学で輪講した。疑問点はたくさんあった。それらは細部の事項で、論旨にそれほどぶれはない。本書は、資源物理学入門以降の論点をていねいにまとめている。立場によっては、おかしいと思う点もあるかもしれない。時代を代表する論説として読んでおいて損はない。 ISO14000の審査登録が、環境目標の設定そのものに対して、有効な判断基準を提起できていないのであれば、偏った考えであるかどうかを保留して、ひとつの理論を学んでおくことは、とても大切なことだ。2020/03/21

nobody

15
天皇と原発の相似点は不自然極まるものを当然この上ないもののように押し付けられる点にある。利益と大勢順応主義がその根拠となる。結局根源にあるのは己の頭で考えぬ習い性である。それを小出裕章は「騙されたあなたにも責任がある」と言った。洗脳した電力会社と原子力産業が悪いのではない。洗脳を見抜けなかった大衆の側が悪いということを自虐ではなく腹の底から自覚できるレベルに民衆が成長しない限り言論の自由だの民主主義だのといったものは本当に美名だけの無意味な玩具だったことになる。とても「文明を放棄する」どころの話ではない。2018/02/11

あや

6
エントロピーという概念をご存知であろうか。物理学の用語だそうである。著者は資源物理学の観点から原子力の平和利用を問う。あとがきから読んだが、原発は「トイレのないマンション」というたとえをされていて、なるほどと思った。私が原発反対論者になったきっかけの書物である。2020/03/19

健康平和研究所

2
20ページ エントロピーとは①物の拡散②熱の拡散③発熱現象(摩擦)

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